浮図縁~乱世に咲く真実の愛~を最終回まで見た感想についてご紹介します。
慕容高鞏
肖鐸に担がれる感じで皇帝となった高鞏。音楼を救うためということでしたが、本心はどこにあったのでしょうか。
皇帝になってからは権力を乱用してしまいました。もしかしたら高鞏は帝位が欲しかっただけなのかもしれません。
そして音楼に対する愛情は本物だったのでしょうか。音楼からすると高鞏は自分の幻影に恋をしているだけだと言っていました。
確かに高鞏は音楼が何が好きなのか、どうしたいのかという希望を聞いたことがありませんでした。幼い頃に自分を守ってくれた音楼に憧れを持ち続け、その幻影を彼女に追い求めていたようでした。そしてその幻影は自分の言うことをよく聞く女子ということで、実際の音楼にそれを当てはめようとしていました。
また高鞏は音楼が肖鐸と相思相愛だと知ると嫉妬に駆られてしまいます。また永遠に自分の元から離れないように皇后にしたり、浮図塔に閉じ込めたりします。
こんな高鞏って今でいうところもストーカーのような存在なのかなと思います。そのストーカーが権力を得て、憧れの女子を手に入れたときに起こる悲劇が描かれているように思います。
肖鐸
血も涙もないと言われて恐れられていた肖鐸ですが、音楼が彼を認めるところから、彼女のことが気になってしかたない男子になっていきましたよね。
蜀では彼女のために食事まで作ってかいがいしく尽くします。中国の時代劇ではこうやって男性が愛する妻のために世話をやくシーンがよく見られます。「雲間の月は輝きて」など。
これが中国流の女性の愛し方なのかな~と思うとちょっと日本とは違うよなって思います。
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どんな困難があっても音楼を取り戻そうとした勇気がスゴイ。そして彼の部下たちもずっと肖鐸についていきました。ということはリーダーとしての資質もあるっていうことで、現代に生まれていても優秀な取締役くらいになれそうです。
歩音楼
はじめから捉えどころのないキャラで、不思議なヒロインでした。ただ頭は聡明で常に人の上を行っていましたね。
ちょっとお行儀の悪いところもあるけれども、それでも深層の令嬢なのでちゃんとするところではちゃんとした礼儀ができるので、外ズラいいな~と思いつつも憎めないキャラでした。
高鞏に言い寄られ、命を助けられたわけですが、その恩義に自分を犠牲にせず、自分の道は自分で切り開こうとする自立した女性像もいいですね。
また高鞏と肖鐸に愛されて、その愛し方の違いがよく見て取れて、肖鐸のほうが本当に自分を愛してくれると分かって、彼を選択するところが、選択を間違わない聡明な女子って感じがしました。
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実父、義母には恵まれず、疎まれてしまいますが、自分を大切に生きたところが共感できる!という人もいるのではないでしょうか。
合徳姫
彼女は皇女。彼女が光ったのが行宮で謀反人に囲まれたときですね。宇文良序に逃げようと勧められますが、彼女は自分は国を守る責任があるとして断固として引きませんでした。武芸の腕も一流ですし、美しくも強い女性!
そんな彼女は兄・高鞏をなんども手助けしようとしますが、高鞏が段々と強欲になっていくにつれて、彼女の心も離れてしまいます。
そして最後は高鞏を裏切って、肖鐸側について音楼を脱出させることに手を貸します。こうなる要素が高鞏にありましたが、実の妹にも愛想をつかされてしまう高鞏もなかなかだなって思いました。
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