大宋宮詞~愛と策謀の宮廷絵巻~とはいったいどんなドラマなのでしょうか?キャストや相関図、あらすじネタバレ感想や結末が気になりますね。
本記事では大宋宮詞~愛と策謀の宮廷絵巻~のキャストや相関図、あらすじネタバレ感想や結末についてご紹介いたします。興味がある方はぜひご覧ください。
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Contents
- 1 大宋宮詞のキャストは?
- 2 大宋宮詞の相関図は?
- 3 大宋宮詞のあらすじは?
- 4 大宋宮詞のDVD販売は?
- 5 大宋宮詞を視聴できる動画配信サービスはどこ?無料視聴は?
- 6 大宋宮詞の感想ネタバレは?
- 7 1話
- 8 2話
- 9 3話
- 10 4話
- 11 5話
- 12 6話
- 13 7話
- 14 8話
- 15 9話
- 16 10話
- 17 11話
- 18 12話
- 19 13話
- 20 14話
- 21 15話
- 22 16話
- 23 17話
- 24 18話
- 25 22話
- 26 23話
- 27 24話
- 28 25話
- 29 26話
- 30 27話
- 31 28話
- 32 29話
- 33 30話
- 34 31話
- 35 32話
- 36 33話
- 37 34話
- 38 35話
- 39 36話
- 40 37話
- 41 38話
- 42 39話
- 43 40話
- 44 41話
- 45 42話
- 46 43話
- 47 44話
- 48 45話
- 49 46話
- 50 47話
- 51 48話
- 52 49話
- 53 50話
- 54 51話
- 55 52話
- 56 53話
- 57 54話
- 58 55話
- 59 56話
- 60 57話
- 61 58話
- 62 59話
- 63 60話
- 64 61話 大宋宮詞の結末・最終回は?
- 65 大宋宮詞の視聴方法は?
大宋宮詞のキャストは?
劉蛾 リウ・タオ
趙恒/真宗 ヴィック・チョウ
寇準 リャン・グアンホア
郭清い チー・シー
蘇義簡 ツァオ・レイ
李えん児 リウ・ツォン
大宋宮詞の相関図は?
大宋宮詞~愛と策謀の宮廷絵巻~の相関図はこちらのようになっています。
大宋宮詞のあらすじは?
蜀の平民・劉娥(りゅうが)は、北宋の第3代皇帝・真宗(しんそう)が皇太子になる前の襄(じょう)王だった頃、命を救ったことがきっかけで彼と愛し合うようになる。真宗の正室・郭清漪(かくせいい)や側室・藩玉姝(はんぎょくしゅ)の存在、劉娥の身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対など、様々な逆境の中でも、愛に生きることを決意する劉娥。ところが、真宗との間に生まれた趙吉(ちょうきつ)が太子になってもなお、宮中に迎えられずつらい時期を過ごす。そんな中、敵国・遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため、趙吉を遼に送ることを決めるのだが…。 チャンネル銀河より引用
この物語は北宋の物語。北宋の北には契丹族の遼という国があります。ちょうどドラマ「燕雲台」の主人公・燕燕/睿智蕭(えいちしょう)皇后も出てくるそうですよ。
大宋宮詞のDVD販売は?
大宋宮詞のDVDは発売されているのでしょうか?調べたところ販売されていることが分かりました。お手元に置いて何度も視聴なさりたい方はぜひご購入ください。
大宋宮詞を視聴できる動画配信サービスはどこ?無料視聴は?
大宋宮詞を視聴できる動画配信サービスはどこなのか調べてみました。
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大宋宮詞の感想ネタバレは?
1話
北宋第2代皇帝、太宗(たいそう)趙光義(ちょうこうぎ)の時代。太宗は遼との戦(いくさ)で重傷を負う。自分の命の危機を感じた皇帝は「子をなしたものを皇太子にする」と宣言する。臨月の妻を持つ第3皇子、襄(じょう)王・元侃(げんかん)を皇太子に指名したことに等しかった。元侃は辞退するが太宗は引かない。そこで元侃は遼との戦に出征する。
皇宮では大地震が起こり皇宮が倒壊。太宗と弟の秦王・趙廷美が建物の下敷きになる。○を覚悟した太宗は兄の先帝は自分が○したと告白する。そして自分が生きられたら先帝の子・徳昭に皇太子の座を与えたいと言う。
地震のさなか襄(じょう)王の正室・郭清いは男の子を産む。やがて出征先でなくなったはずの元侃が若い娘・劉娥(りゅうが)を連れて帰京する。劉娥は元侃の命を助けた恩人だったが郭清いが側室として迎える気はない様子。
元侃は郭清いを麟児を連れて太宗に拝謁する。麟児は太宗に抱かれると泣き出してしまう。そこに劉娥が子守りを願い出ると泣き止む。元侃は劉娥を娶りたいと太宗に願いでる。太宗は災害の後のためすぐに婚儀はできないが、麟児を民にお披露目した後に婚儀をするように命じる。
麟児のお披露目の日、刺客が現れる。混乱の中麟児を託された劉娥は逃げるが刺客に麟児を○されてしまう。だが劉娥に疑いがかけられて牢に入れられてしまう。劉娥は毒酒を飲み・・・
2話
元侃(げんかん)は皇帝から重臣・潘伯正(はんはくせい)の娘・潘玉シュ(はんぎょくしゅ)との婚姻を命じられる。劉娥(りゅうが)を失い、悲しんでいる元侃はこれに反発するが婚姻は勧められる。
毒杯をあおいだ劉娥は亡き夫の弟・蘇義簡(そぎかん)に助けられる。目覚めた劉娥は襄王府にお礼に行きたがるが蘇義簡は郭賢が劉娥を○そうとしたと事情を説明し都を離れるように言う。劉娥が城門の外で郭(かく)王妃の子を刺○した女を見かける。あとをつけると秦王府に入っていく。事件の真相を掴むため劉娥は香児と名前を変えて秦王府で働くことにする。
秦王府は龍の絵を皇帝に献上するがその絵は龍が二匹戦っている絵図で不敬なものだった。秦王は龍は自分の陰と戯れていると言い訳しその場を丸く収める。しかしそれは丞相・趙普の策略だった。これでは秦王が先手を打って動くしかなくなる。
秦王は皇帝に宴に呼ばれる。そして先帝のやり方と同じように功臣に田畑を与えて兵権を返上させるつもりだと言い秦王は同意する。
秦王府では劉娥の入れた茶を秦王が気に入る。また秦王妃から皇后に誕生祝いに贈る蜀刺繍を頼まれる。秦王妃は側室にと言うが劉娥は簪を首に持っていき抵抗する。劉娥のことを気に入った秦王妃は自分の侍女にする。
秦王と王妃の子・宝児は屋根裏の閉じ込められていた。皇帝は宝児を理由に秦王に帝位を譲らないのだった。
皇宮では先帝の子・徳昭を呼び寄せ先帝の祭儀を行う。元侃と酒を飲んで語り合い、元侃が眠ったすきに徳昭は毒○されてしまう。
襄王府では劉娥のことを想っている襄王は酒浸りで新婦の潘玉シュ(はんぎょくしゅ)と床を共にすることはなかった。
二匹の龍が戦っている図柄
秦王が献上した龍の絵。二匹の龍が戦っている図柄は秦王の気持ちをよく現した図柄です。つまり自分も皇帝になりたいという意味に取れますね。この場を上手く収めた秦王でしたが、皇帝が感づいていることを知り、こちら側から動きを出さねばと考え始めます。
つまり皇帝が知っているとなるといきなり謀反の疑いで○を賜ることがあるためです。慎重にかつ迅速に動かなければ大業は成せません。
しかし秦王は地震を体験して人生ははかない、皇位にも興味がないと返事をします。これは本心なのでしょうか?本当は皇位を狙いたいのではないでしょうか?
皇太后の遺言
「皇帝なきあと秦王に皇位を継がせる」と言い残しました。しかし皇帝は皇太子に第三皇子・元侃を指名しました。これでは秦王の立場がありませんし、秦王がクーデターを起こすにしても正統な理由付けができます。さて、秦王はどうするのでしょうか?
前衛的な踊り
皇宮で皇帝と秦王が語り合う場面の踊りが不思議な踊りでした。二コリともしない3人の女性の踊り子が前衛的な踊りを見せていました。疑心暗鬼になっている皇帝の心をよく現した踊りだったようです。
徳昭と元侃の絆
徳昭は皇宮が嫌いで元侃と争う気もありませんでした。元侃は徳昭を守るために自分の屋敷に連れ帰ります。しかし何者かにより徳昭は毒○されてしまいます。
元侃にとっては徳昭は兄のような存在。とても信頼していたようです。しかし徳昭が皇位を狙う存在だとして○されてしまいます。誰の仕業なのでしょうか?
何でもできる劉娥
劉娥は蜀の出身です。そして蜀の茶を立てること、蜀の刺繍なども得意で秦王、秦王妃から好かれます。しかも美人です。また秦王から王妃をかばうこともして人柄も良いですね。そうなると人から好かれます。女性として魅力がある人物ということでしょう。これからどうやって元侃と再会して皇后まで上り詰めるのか楽しみですね。
3話
襄(じょう)王府にて潘玉シュ(はんぎょくしゅ)が用意した酒で旧親を深めていた元侃(げんかん)と従兄(あに)・徳昭(とくしょう)。対酌中、徳昭は酒に毒が入っていたため急○。皇帝は元侃を投獄する。調査は大理寺少卿・寇準(こうじゅん)に任された
劉娥は黒幕は秦王ではないかと疑い、義弟・蘇義簡に助けを求める。そして麟児を○した女が秦王府にいることも。
皇后・李穆清は寇準に会い犯人は襄王にするように命じ寇準は皇帝の前で襄王が犯人だと結論づける。襄王は房州に追放される。
秦王府では蘆多遜にそそのかされた秦王が皇后の誕生祝いに踊り子に扮した暗○部隊で謀反を起こすつもりでいた。怪我で欠員があり踊り子に扮して劉娥は皇宮に行く。蘇義簡が約束を果たし謀反は失敗。秦王らは捕らえられる。
皇宮で再会を果たした元侃と劉娥。元侃は王府に劉娥を連れて帰る。しかし皇帝は劉娥のことを嫌い開封から追放するように命じる。
皇帝の思惑
元侃を大理寺の牢獄に入れた皇帝。表向きは徳昭○しの疑いですが、真の目的は違うようです。徳昭の次は、皇太子になる元侃が狙われることを見越して牢にかくまったということ。皇帝もなかなかやり手ですね。
謀反(クーデター)を仕立てあげたもの
今回の秦王の謀反は蘆多遜。蘆多遜は秦王の教育係だったもの。そして順当であれば皇太后の遺志で秦王が皇帝になるハズでした。しかし皇帝(太宗)は第三皇子・元侃を皇太子にします。
そこで秦王を皇帝にするために蘆多遜が動き、元侃の子・麟児を○し、徳昭を○します。そして秦王に謀反を迫りました。確かに秦王のためにやったことですが、秦王としてはそこまでの覚悟はありませんでした。そして劉娥により謀反は未遂に終わります。蘆多遜がやったことは正しかったのか正しくなかったのか。
私は秦王の資質を見抜けなかった蘆多遜の過ちだと思います。秦王は皇帝になりたいと思っていながらも、謀反を取り仕切るだけの力量はなかったのでしょう。秦王にその気がないならばいっそのこと、都・開封を離れればよかったと思います。そうやって帝位を狙うつもりがないことを示さなければ結局は皇帝に疑われて○されることに・・・なんだか寂しい結果となってしまいましたね。
郭清いの資質
今回、父・郭賢に元侃が捕らえられた理由を教えてもらった郭清い。父・郭賢はこれだけ愚かで後に後宮を治められるのか心配になります。確かに今回、郭清いは潘玉シュに剣を向け軽率な行動がありました。
賢妻を演じている郭清いは実は愚か者なのでしょうか?しかし人○しに加担したことを悔い写経を繰り返していました。ただの心優しい女子なのかもしれません。
優しく愚かな郭清いは元侃に嫌われてしまい後に劉娥が皇后になるってことでしょうか?それとも郭清いが墓穴を掘ることがあって廃位されるってことでしょうか?
皇后・李穆清は楚王推し
皇后は元侃が皇太子になるのが気に入らない様子。そして秦王を推しているようです。ということは第一皇子・秦王は自分の子なのでしょうか?なら元侃は誰の子?側室の子ってことでしょうか?
劉娥に対する潘玉シュのあからさまな敵意と郭清い
襄王府に連れて帰られた劉娥。潘玉シュのあからさまな敵意に遭遇します。そして郭清いに面会を求めるも会ってもらうことができません。劉娥はこれから王府でどうやって暮らしていくのでしょうか。苦難が待ち受けていますね。
宝児
捕らえられた秦王妃は劉娥の宝児を託したいと言う。すでに慈幼局に入ることが決まり宮中のものが世話することになっていた。成人になれば俸禄も出ると言うことです。慈幼局に入った宝児の性格は温和になったようですし、秦王府にいるときに比べて幸せに暮らしているようでよかったです。宝児は情緒不安定で発達障害があった子という設定なのでしょうか。宝児はこれからこのドラマで出てくるのでしょうか?出てくるとしたら皇位争いの巻き添えとして出てくるのかなって思っています。
4話
黄河が決壊し水害が起こった滑州。皇帝・太宗(たいそう)は皇太子選びのために皇子3人が治水の現場に向かわせることに。元侃はこのときにいなくなった劉娥を見つけたいと蘇義簡(そぎかん)を連れていく。劉娥は一人で去るも妊娠していることが分かる。
洪水の現場についた3人の皇子。楚(そ)王・元佐(げんさ)は弱腰。許(きょ)王・元僖(げんき)は洪水の官史を無実の罪で○してしまう。民の怒りを買うが襄(じょう)王・元侃(げんかん)が代わりに民の前で茨で撃たれて怒りを納めることができた。
劉娥は避難民の中に紛れ滑州(かつしゅう)城内に入る。治水の補強工事は襄王が率先して行っていた。
災害のためのお金は長官により横領されていた。汚職で手に入れた金を許王は賄賂として受け取っていた。それを見つけた元侃は許王を追及する。そこに尚方宝剣(皇帝の代わり)を持った勅使がやってくる。
水害の次は疫病が流行りだした。民を視察していた蘇義簡は難民の中に劉娥の姿を見つける。
自分から身を引いた劉娥
劉娥は自分がいることで襄王・元侃に迷惑をかけることを知って自分から開封を離れます。そして水害の難民として避難暮らしをしていました。しかし妊娠しています。妊婦には避難暮らしは辛いものです。蘇義簡は難民の中に劉娥を見つけます。劉娥は素直に元侃の元へ身を寄せることができるのでしょうか?
5話
劉娥(りゅうが)は洪水から避難し滑州(かつしゅう)に身を寄せていた。妊娠してお腹も大きくなってきた劉娥。街で蘇義簡(そぎかん)と襄(じょう)王・元侃(げんかん)を見かけたが身を隠してしまう。
元侃は避難先の滑州に黄河の水が流れないように堤防を爆破して近くの村に水を流すことを思いつき見事に成功させ滑州は守られた。
皇宮では勅使より滑州で元侃は人心を得たと報告がある。しかし皇帝付きの宦官、内侍総管・王継恩 が元侃に対する悪い噂を皇帝の耳にいれる。
皇帝は皇后宮に行くと皇后は影絵の芝居を見ていた。皇后は芝居の内容を侍女に説明しどの臣下が忠臣で奸臣かなんて分からないと言うのを陰で聞いていた皇帝は去っていく。
滑州では洪水の後に疫病が流行り始めていた。元侃は兄の楚(そ)王・元佐(げんさ)、許(きょ)王・元僖(げんき)に掛け合って病人の隔離の許可を得る。元僖は襄王の名前を使って劉娥を含む難民全員を強制的に隔離させ火を放つように命じる。それを横で聞いていた元佐は怒り出すが元僖は帝位のためならば何でもするつもりだった。
元侃の元に劉娥の消息が届けられる。急いで隔離先に向かい火事の中、劉娥を連れ出すが混乱の中で二人は行方不明になってしまう。功績はすべて許王のものに。
皇宮に戻った楚王・元佐と許王・元僖は皇帝に謁見する。元僖は全ての罪を元侃に被せ、元佐は病で臥せっていたので滑州での様子は分からないと答える。
宰相・趙普は何を見たの?
皇后宮から頭からマントを被った男を見ましたね。それが前回、郭清いが皇后が赤いオシドリの刺繍の靴を履いていたのを見たということに繋がるのでしょうか?皇后には男がいるのでしょうか?
楚王・元佐
楚王・元佐は何もしていなかったが皇后の実家・李氏が同行して入れ知恵をします。二人の弟の仲が悪いのでもしかしたら漁夫の利を得ることもできるかも知れません。
許王・元僖
元僖は罪をすべて元侃もなすり付けました。これで元侃が見つからなければ自分が皇太子につけます。ということは元侃をいち早く見つけて○害するということでしょう。兄弟を○してまでも皇帝になりたい元僖。その残忍な性格を皇帝は見抜いているのでしょうか?
6話
宰相(さいしょう)・趙普(ちょうふ)は隔離場所の火災について真相を楚(そ)王・元佐(げんさ)から聞き出すことに成功する。寇準(こうじゅん)に襄(じょう)王・元侃(げんかん)と劉娥(りゅうが)に生存の可能性があることを告げる。皇帝に願い出て潘良(はんりょう)を元侃捜索に向かわせる。
逃げ隠れている元侃と劉娥。、許(きょ)王・元僖(げんき)の手下に襲われるが蘇義簡(そぎかん)と潘良により救出される。劉娥は無事に皇孫を出産し趙吉(ちょうきつ)と名付けられ一家は無事に都・開封に帰還する。皇帝に謁見した元侃。隔離場所に入ったのは劉娥のためだったと知った皇帝は激怒する。投獄し再度流刑を命じる。
皇帝は皇后と息子・楚王・趙元佐の不義の密会の現場を目撃し皇后は冷宮に送られる。元佐は気が触れてしまう。
だれも信用できなくなった皇帝は臣下の言葉を聞かなくなる。そこに郭清いが懐妊が懐妊するが寇準らは懐妊を皇帝に伝えても元侃の流刑は取り消されないだろうと考える。
蘇義簡は義姉・劉娥を心配して都を離れるようにすすめるが劉娥は受け入れない。
劉娥は皇帝へ謁見を申し出る。赤子を連れた劉娥はすべての罪を自分のものとして元侃を許してもらうように乞う。皇孫を抱く皇帝、臣下たちは祝福し、元侃は解放される。許(きょ)王・元僖(げんき)は皇帝が下した剣で自○し皇帝は後悔する。
宰相・趙普は病に伏せて皇帝が見舞う。そこで趙普は元侃を皇太子にするように懇願する。そして元侃の補佐は呂端が良いと言う。元侃は皇太子に冊封され名を趙恒と改める。
生きることにたくましい劉娥
一人で子どもを出産する劉娥。本当にたくましい人だなって思いますね。都に戻ることが出来ても皇帝の逆鱗に触れてしまいます。それなのに謁見して自分に罪があるというのだから、どれだけ強い女性なの?って思いますね。
趙普、寇準、王欽若は元侃の味方
ここで出てきた3人は元侃の味方。全力で元侃を支えて皇太子の座につかせようとします!元侃は義父に郭賢、潘伯正という重臣もいて多くの重臣を味方にしています。もちろん元侃が温厚で誠実な性格だからということもありますが、バックアップ体制は充実しているって感じですね。
皇后の密会相手は息子だった!
なんとまあ、皇后の密会相手は息子の楚王・趙元佐だったということでビックリですね。現場を目撃した皇帝は皇后を冷宮送りにします。当然の結果ですね。元佐は正気を失ってしまいました。散々な親子ですね。
7話
劉娥(りゅうが)は、息子の吉(きつ)に自ら学問を教え健やかに育てていた。趙恒は一緒に暮らしたいと思っているが思うようにならない。
朝廷では遼の南下に頭を悩ませていた。皇太子・趙恒は蕭皇太后の勢いを恐れ講和を目指すが皇帝は燕雲十六州を取り戻す絶好の機会として徹底抗戦の構えと意見が割れていた。
科挙の最終試験・殿試で趙恒は丁謂を呼び出す。丁謂は遼との戦は講和で解決すべきと答える。丁謂を絶賛した趙恒は状元とするが皇帝は気にいらない様子。
体調がよくない皇帝。それを知って内侍総管・王継恩は皇后と結託し、兵符を手に入れ次期皇帝に楚王・趙元佐をつけようともくろむ。
皇帝は夜中に呂端に謁見させ趙恒を宰相として補佐するように頼み、趙恒を皇帝とする遺勅を託した後、崩御する。王継恩はすぐさま皇太子・趙恒を捕らえるが遺勅により王継恩の罪は明らかにされる。
趙恒は無事に皇帝の座に就く。恩赦を出し李皇太后、王継恩の○を免じる。先帝の命があるため劉娥は皇宮に住むことは難しいため襄王府に移されることになった。
遼との戦いは講和へ。宋と遼が皇子を1名ずつ出して人質にすることが条件となる。趙恒は劉娥との子、趙吉を遼に行かせることに。婉児がお供を申し出る。
劉娥は何者なの?
劉娥は息子に学問を教えていました。斉家、終身・・・。つまり読み書きができてそれだけの学があるということ。蜀出身ということだけしか分かりませんが最低でも下級官吏の娘だったのでしょうね。
趙恒が皇帝に
この後に及んで皇后が息子の楚王・趙元佐を皇帝にしようと企みますが阻止し、趙恒が皇帝になります。趙恒はよい皇帝になれるのでしょうか?また劉娥にはどのような未来が待っているのでしょうか?
8話
劉娥(りゅうが)は人質として泣く泣く自分の息子を遼の国に行かせた。趙恒は皇帝として即位、妻たちを後宮に迎え入れる。劉娥を貴妃(きひ)に冊封しようとすると大臣たちから反対されて断念することに。寇準(こうじゅん)は臣を納得させる方法があると皇帝に進言する。
宋の趙吉(ちょうきつ)と遼の耶律康(やりつこう)が人質としてそれぞれに地に赴く。しつけをされていない野生児のような耶律康は劉娥に危害を加えてしまい、大理寺(だいりじ)で監視されることに。
吉は遼の長公主(ちょうこうしゅ)の元に暮らすことになる。ある日、内緒で狩りに出かけたところ行方不明になってしまう。
劉娥を後宮に迎え入れることができない趙恒
皇帝となった趙恒は劉娥を後宮に迎え入れようとするが大臣たちの反対に遭ってしまいます。劉娥は未だ身分を与えられず皇宮ではなく襄王府で暮らしていたところ、皇后となった郭清いは皇宮に近い屋敷を用意します。郭清いは劉娥のことを嫌っていながらも皇后としての自分の立場を考えて、大局をみて行動できる人物ですね。賢い女性ではありますがそれが本心からでないことは見え見え。これから劉娥とどのようなバトルを繰り広げることになるのでしょうか。
環境の変化に戸惑う子どもたち
人質の交換で二人の子供達は違う環境で生活することになります。宋国と遼国は生活様式や文化も違いますので二人の子供達はかなり戸惑っている様子です。礼儀作法を教わってこなかった耶律康の方が辛い思いをしていることでしょう。それなのに皇帝は大理寺に耶律康を送ってしまいました。厳しくすることで耶律康が礼儀作法を覚えると思っているけれども良い影響があるとは言えません。
これから耶律康のことも気になりますし、遼に行った吉のことも気になりますね。二人は3年間の人質交換の間にどのような経験をし、 この経験が二人の将来にどのような影響を与えるようになるのか。すごく興味があるところですね。
9話
耶律康(やりつこう)は大理寺(だいりじ)に送られてしまう。我が子のように接していた劉娥(りゅうが)が屋敷に来ることを拒み、息子・趙吉(ちょうきつ)のいる遼へ向かい城門を出る。蘇義簡(そぎかん)は康を劉娥に帰すように進言し、趙恒は劉娥を迎えに行く。
劉娥は蘇義簡に康の教育を頼む。康は心を開き宋の礼儀作法を覚え漢字を習得する。皇宮では第二皇子・趙佑(ちょうゆう)の誕生日の宴が開かれ康と佑はすぐに友達になる。遊びに夢中になり屋根に登った二人。佑は屋根から落ちてしまう。
臣下たちは康を再び大理寺送りにするよう趙恒に求めるが、趙恒は康を燕安王に封じ自分の息子だと臣下に示す。
劉娥が宮廷でのもめごとで趙恒が心を悩ませていることを知り、寇準こそが忠臣だと進言する。しかし後宮の女性が政事に口を挟むのはしきたりに反すると趙恒は立ち去ってしまう。
康
宋に来てからの康はやんちゃでしたが劉娥に心を開き、礼儀作法を覚えて利発なよい子になってきました。これから康が宋で健やかに育つことが宋と遼の安寧につながります。康の養育を任された劉娥の責任は重いですね。
10話
趙恒(ちょうこう)はは寇準(こうじゅん)を忠臣だと言いだした劉娥(りゅうが)に腹を立てて立ち去ってしまう。淑妃(しゅくひ)潘玉シュ(はんぎょくしゅ)を連日、夜伽(とぎ)に召す。
宮廷では西蜀(せいしょく)で起きた乱を文官で科挙の状元・丁謂(ていい)が平定した報告を受ける。趙恒は王欽若(おうきんじゃく)と丁謂を褒めるが宰相(さいしょう)・李沆(りこう)は丁謂は奸臣、寇準が忠臣だと反論する。
丁謂と潘良がタングートの平定に失敗する。寇準は隣接するテイ摩族を帰順させることでタングートへの抑止になると一案を申し出る。更に趙恒自らがテイ摩の族長と会って誠意をみせるべきだと言い、趙恒を怒らせてしまう。
趙恒は劉娥の助言が当たっていたことが分かり劉娥の住まい・渡雲軒を訪れる。テイ摩とは京兆府で会うことをすすめる。朝廷での協議の結果、斑若石と京兆府で会うことになり、劉娥の進言は当たる。
康は李継遷の配下に何者かにさらわれてしまう。斑若石に救出を要請する。遼は10万の大軍を率いて南下。懐妊した潘玉シュは兄・潘良に頼まれて戦に出向かせるよう趙恒にお願いをする。
忠臣か奸臣か?
寇準は趙恒に対して損得なしに発言をする人物。歯に衣着せぬ物言いに趙恒が怒ることもしばしばあります。でも本当の忠臣は耳が痛くなるようなことを言っている人物なので寇準は間違いなく忠臣なんですよね。
一方、丁謂はどうでしょうか?功を焦っているように見えますね。そので丞相・李沆は丁謂のことを奸臣だと言いました。趙恒は寇準と丁謂の二人の人物の忠誠心を見抜くことができるのでしょうか?
潘玉シュの懐妊
潘玉シュは寵愛を受けてすぐに懐妊をします。それは喜ばしいこと。しかし兄・潘良は妹に自分を戦場に行かせるように趙恒に頼み込みます。こういう出来の悪い身内を持つと大変ですよね。潘玉シュは趙恒に取りなすことでしょう。
康が拉致されてしまう
今回は康が拉致されてしまいました。これに遼は激怒し軍を南下させます。徹底抗戦をする宋ですがこれからどのような展開になるのでしょうか?
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11話
趙恒(ちょうこう)は大臣たちの反対を押し切り潘良(はんりょう)を戦に行かせるが、潘良は逃げ帰ってしまう。王継忠(おうけいちゅう)将軍は捕らえられ帰順するように迫られる。
都に戻った潘良は実家に帰っていた潘玉シュに趙恒への取りなしを頼むが断られひっぱたいてしまう。転んでしまった妊娠中の潘玉シュは出血、流産してしまう。
丁謂が言ったように遼軍は撤退する。しかし理由は豪雨ではなく、丁謂は蕭皇太后の姉夫婦が謀反を起こすこと知っていたので南下した10万の軍は都に呼び戻されると考えたのだった。
一方、遼では鉄鏡長公主(てっきょうちょうこうしゅ)の再三の進言で蕭(しょう)皇太后は帰順した漢人の木易(ぼくえき)と鉄鏡の婚姻を命じる。
遼は宋に10日の猶予を与え、それまでに康と面会する手筈を整えるように要求する。遼は裏で戦の準備を着々と進め、康が見つかっても戦になることは必至。
反乱を平定したテイ摩の族長・斑若石より妹の文伽凌(ぶんかりょう)を娶るように、そして亡骸の耶律康(やりつこう)が送られてきた。
皇宮では陵陽長公主と文伽凌のために宴が開かれていた。手鞠を投げて婿を選ぶと言いだした文伽凌。文伽凌が投げた鞠は趙恒へ。陵陽長公主が投げた鞠は蘇義簡の手元へ。
宰相(さいしょう)・李沆(りこう)の臨終に劉娥が呼ばれ皇帝と称さないことを誓わされる。李沆は遺言を残し寇準ではなくヒツ士安を自分の後任に推す。
潘玉シュ
嫁いでから10年。やっと趙恒の夜伽をした潘玉シュ。懐妊までして勢いがありましたが兄・潘良の不注意で流産に。さらにここで文伽凌が後宮入りしましたので趙恒の寵愛が去るのではないかと心配ですね。
茨を背負って贖罪
茨を背負って贖罪するのが宋の習わしだったのかなって思いますね。水害の視察のときに趙恒も同じことをしました。茨で背中を打ち付けることで贖罪の意味を示していたってことですね。痛そう・・・
遼では蕭皇太后の姉夫婦の反乱が起きる
この件についてはドラマ『燕雲台』のほうが詳しいですね。辺境を守っていた蕭皇太后の姉夫婦が謀反を起こします。そして平定されますが蕭皇太后と姉にはしこりが残ってしまいます。
ドラマ『燕雲台』についてあらすじネタバレはこちらで書いています。
木易
漢人の木易は遼に帰順し遼の長公主・鉄鏡を娶ることになります。それに喜ぶ鉄鏡。しかし木易は自分が中原で生まれた漢人であることを忘れていない様子。この婚姻に皇帝・耶律隆緒も手放しで喜べない様子。では今後木易は遼を裏切ることがあるということでしょうか?
劉娥が皇帝になる?
宰相・李沆に呼ばれて皇帝にならないことを誓わされた劉娥。劉娥のことを「政を執る才があり、徳も備えている」と見透かした李沆。
唐の則武天のように自らが皇帝と宣言する女となると危惧されていました。確かに今まで内容を見てきても劉娥は政に的確な進言をしています。
劉娥に野心があれば皇帝になってよい政をすることも可能かも知れません。今後の物語がどのような展開になるのか楽しみです。
12話
李沆(りこう)がなくなり、畢士安(ひつしあん)が宋の宰相となった。遼の侵攻に対して趙恒(ちょうこう)は大臣たちの意見を聞く。寇準(こうじゅん)は関南(かんなん)地区を遼に譲らないように主張する。皇帝自らが親征することを進言するが、趙恒は決めかねていた。
劉娥(りゅうが)は耶律康(やりつこう)の○を潘玉シュ(はんぎょくしゅ)から聞かされる。劉娥は亡骸(なきがら)を遼に帰すべきだと趙恒に言い、自分が遼へ行くと懇願する。
優柔不断な趙恒
そうかあ、趙恒は優柔不断な男だったんですね。女性には優しいけどいざというときには便りにならない男なのかも。そうなると確かに李沆が言われていた劉娥が皇帝になることもあり得ますね。先見の明がある李沆は畢士安に今後、劉娥の後宮入りを阻止するように遺書を残しました。これからどうなるんでしょうか。
自ら遼の乗り込む劉娥
優柔不断な趙恒に比べて自ら遼の乗り込む劉娥はたくましいですね。遼の皇太后を説得し戦をやめることができるのでしょうか。
・遼の反応
康がなくなり遼は仇を討ちたい思い。それを冷静に考えろという皇太后。対局を考えたら怒りに任せて劉娥を○してしまっては大変なことになります。
うーん、ここでも女性が強い!蕭皇太后は賢い女性でしたから自らが皇帝になることも出来のですが、皇太后の座に留まり息子を皇帝にします。そしてちゃっかり愛人・韓徳譲を皆に認めさせて皇帝のようなふるまいをしました。
蕭皇太后は皇帝になることもできましたが、皇帝にならなくても皇帝のような存在になることができましたので、皇太后の位に満足だったようです。遼の女性は宋の女性と違って自分の堂々と意見を持ち、好きな男性には自分からアプローチすることができました。
蕭皇太后はさらに自らの運命を自分で切り開く強い意志を持った女性だったのでしょうね。
木易
遼国にいるものの漢人の木易はいずれ中原に帰りたいと劉娥に告げます。そして何度も吉を救った人物でもありました。劉娥は木易のことを信頼できる人物、そして大将の雰囲気があると見抜きます。ということは宋では将軍だったのでしょうか?
それにしても木易は遼の長公主に気に入られてしまい婚姻までしてしまいました。もちろん本人もうれしいでしょうが、これが宋に帰るために足かせになるのではないかと思います。
13話
朝廷では寇準(こうじゅん)は王欽若(おうきんじゃく)に軍報をわざと伝えていないと非難された。これは寇準の策で前線の逼迫(ひっぱく)した状況を直接語ることで趙恒に親征をさせる心づもりだった。
遼は蕭撻凛が定州を攻めたが被害が大きい。遠征で疲れがでてきてることを見越し長期戦を避けるべくエイ州攻めをするが失敗に終わる。そこで蕭(しょう)皇太后は関南(かんなん)地区の割譲を条件に講和を提案する。
しかし兵を引かずに講和を言いだす蕭皇太后の意図はどこにあるのか?寇準はやはり趙恒
の親征を進言する。
曹鑑(そうかん)もこれに同調するが、真の目的は趙恒の弟で曹鑑の義理の息子・冀(き)王・元フンを皇位に就けることだった。
木易は遼を裏切るのか?
王継忠(遼名は耶律顕忠)との会話で木易は望郷の念が募ると言っていました。また劉娥が処○されそうになるときにも助けました。これから木易は遼と宋のはざまで板挟みになりそう。最終的に遼を裏切ることになりそうです。
新キャラの元フン
今回は新キャラで元フンが出てきました。密かに皇位を狙っている趙恒の弟ということでした。これから謀反を起こすのでしょうか。
14話
皇帝・趙恒(ちょうこう)は遼との講和使者に曹利用(そうりよう)を登用し向かわせる。遼は定州(ていしゅう)城、瀛州(えいしゅう)城を破れず、大名府(だいめいふ)に攻め入ろうとしていた。
狙いは一気にその先のセン淵、宋の都・開封(かいほう)。この動きをしった劉娥(りゅうが)は木易(ぼくえき)に趙恒(ちょうこう)への手紙を託すが渡すことができなかった。
宋の宮廷では寇準(こうじゅん)が皇帝の親征を聞き入れてもらえずやけ酒をあおる毎日。そこで宰相・畢士安(ひつしあん)を尋ねる皇帝は弟の冀(き)王・元フンを擁立する動きがありことを知り親征を渋っていることを知る。
趙恒は親征を決め寇準を戦に連れていく。元フンの皇宮を頼む。万が一のために王旦に密旨を託す。
鉄鏡長公主(てっきょうちょうこうしゅ)と木易
亀裂が起きてしまった鉄鏡長公主と木易の仲。やはり木易は宋への思慕を捨てきることができません。これから遼で生きていく木易はどうなるのでしょうか?
15話
皇帝・趙恒(ちょうこう)は親征に出発。10万の兵を持っている王超(おうちょう)が援軍を拒み、王欽若(おうきんじゃく)を大名府(だいめいふ)へ派遣。
講和に反発する曹イは王欽若と遼へ行く途中の曹利用(そうりよう)を捕らえて牢に入れてしまう。
趙恒は南下する遼軍と行動していた劉妃(りゅうひ)と吉(きつ)を救出しようと精鋭軍を派遣するが失敗に終わる。
皇宮では李継和(りけいわ)の蜂起が失敗に終わったことを受けて、曹鑑(そうかん)が冀(き)王に謀反の決意を固めるように催促する。大名府では○を覚悟しての戦が行われていた。牢にいる曹利用(そうりよう)は父・曹鑑に手紙を書き救出を求める。大名府は守られた。
劉妃
争いのさなかに吉を見失った劉妃。自分は宋軍に助けられるが吉を見つけられないため敵陣に留まることに決めます。せっかく劉妃と吉を救うチャンスだったのに天は味方しなかったということでしょう。
趙恒
優柔不断さが際立つ趙恒。確かにこれならば劉妃が皇帝のほうがふさわしいと思われてしまっても仕方がないですね。
16話
遼はさらに南下してセン淵を目指す。セン淵が落ちれば都の開封までは近い。宋もセン淵を闘いの場と定めて北上する。
都の後宮では冀(き)王・元フンの妻・曹思斉(そうしせい)が潘貴妃(きひ)の懐妊の噂を広めていた。皇后は放っておけず潘貴妃に皇帝・趙恒(ちょうこう)へ懐妊を知らせるように指示する。
親征に同行していた文伽凌(ぶんかりょう)は腹痛を訴える。懐妊していることもあり離脱する。
王超(おうちょう)が軍を動かした報が届けられ、遼と王超の挟まれることを危惧した潘良(はんりょう)は帰京をすすめる。一方、進軍を主張する寇準(こうじゅん)。しかし皇帝・趙恒は帰京に心が傾ていた。
趙恒は優しい人間なのか?
趙恒は親征に同行した文伽凌が腹痛を訴えて行軍を中断します。文伽凌と夜を過ごすために付き添います。
今回の戦は先にセン淵に入ったものが有利になるのですが、趙恒は行軍よりも文伽凌を優先させたということです。あらまあって感じですよね。これでこの戦が負けてしまったらどうするつもりなのでしょうか?
帰京するのか?
もともと親征に賛成ではなかった皇帝・趙恒はここにきて帰京への思いが強くなってきてしまいました。ここで退いてしまうと劉妃と吉の救出はできません。趙恒はどうするつもりなのでしょうか。
17話
寇準(こうじゅん)が再三説得をすることで趙恒(ちょうこう)はセン淵に向かうことを決意する。
同じ頃、宋からの講和の使者・曹利用(そうりよう)が遼の軍営に到着するも蕭(しょう)皇太后は会おうとしない。つまり遅きに失したということだ。
蕭皇太后はセン淵に攻め入るための軍を送り黄河の北側までやってくる。迎え撃つ宋は凍結した黄河の氷を割り遼軍を足止めする。そして皇帝・趙恒がセン淵にやって来て士気が上がるのだった。
一方、謀反を企んで蜂起予定の王超(おうちょう)の20万の大軍が大名府(だいめいふ)に向かう。大名府では王欽若(おうきんじゃく)が王超を美女美酒で接待し見事生け捕りに成功する。
文伽凌(ぶんかりょう)はセン淵へ行く途中で公主を産む。
やっとセン淵入りした趙恒
やっとのことでセン淵した趙恒。講和は遅きに失したので全面衝突しかありません。宋は皇帝の親征で士気が上がりました。これで戦は勝てるのでしょうか。
18話
宋軍は巨大な床弩(しょうど)を使って遼の大将・蕭撻凜(しょうたつりん)を討ち取る。激戦が繰り広げられる。蕭(しょう)皇太后は蕭撻凜のなきがらと人質・劉娥(りゅうが)の交換を申し出、劉娥は宋に引き渡される。
同じころ、貴妃(きひ)潘玉シュ(はんぎょくしゅ)が流産。皇后の薬に毒が入っていたと誤解し、皇后・郭清イ(かくせいい)を傷づけてしまう。
弔い合戦として遼が再びセン淵へ。遼軍の中には燃える鉢の上につけられたはしごの上に趙吉(ちょうきつ)の姿が。全軍撤退の命を下す趙恒(ちょうこう)。しかしこのままではセン淵が陥落してしてしまう。そのとき趙恒の命に背いて何者かが敵に弓を放つ命を出し、権勢を逆転させた。
潘玉シュ
またしても流産してしまった潘玉シュ。薬には毒は入っていなかったということ。体を弱いからって妊娠は体に負担が大きかったということなんでしょうか。
潘良の伝書バト
気になったのが潘良が放った伝書鳩ですね。恐らく都・開封に送ってものだと思います。セン淵の状況を父・潘伯正に送ったということでしょうか。
1話から20話まではこちらのDVDボックス1に収録されています。
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22話
潘(はん)家では潘玉シュ(はんぎょくしゅ)と趙恒(ちょうこう)の血の相性が悪く、身ごもっても子は生まれないと神医が見立てる。潘良(はんりょう)と潘伯正(はんはくせい)はある策を考える。
皇陵でのびのびと過ごす劉娥(りゅうが)と李婉児(りえんじ)は山で疱瘡(ほうそう)にかかって倒れていた青年を連れて帰る。劉娥は疱瘡が蔓延しているという知らせを趙恒に送る。皇陵に行こうとする趙恒を郭賢(かくけん)と曹鑑(そうかん)は阻止する。密かに皇陵に向かった趙恒は劉娥が連れ戻すつもりだった。
しかし郭賢と曹鑑は趙恒に劉娥を諦めさせるため、劉娥を○そうとする。
行き倒れになっていた男は李載豊といい生き別れになった李婉児の弟だった。刺客が送られてきて間一髪で趙恒が現れる。劉娥は都に戻らないという。
潘玉シュは懐妊するが都にも疱瘡が蔓延する。
宮中の争いはもうたくさん
「宮中の争いはもうたくさん」と言い都に戻ることを拒否した劉娥。
先帝の刺客団
先帝は強力な刺客グループを持っていたということです。そしてその集団を誰かが養っているということ。では黒幕はいったい誰なのでしょうか。
皇帝になっても劉娥のことは思い通りにならない
趙恒は皇帝になっても最愛の女性を側に置いておくことができません。それって幸せなことなんですかね。皇帝になることで不自由さも増えますし、本人が望んで皇帝になったのならいいですが、本人はそれほど望んでいるように見えませんでしたよね。
23話
貴妃(きひ)の位に戻った潘玉シュ(はんぎょくしゅ)は成平殿(せいへいでん)を与えられる。鍾樵(しょうしょう)と密会を続けて身ごもることに成功。しかし女官から噂を聞いた皇后が貴妃の元を訪れ、うっかり転倒させてしまう。趙恒(ちょうこう)は厳しくしかりつける。
疱瘡(ほうそう)が都でも流行り始め宮中では佑(ゆう)皇子と貴妃が感染してまう。劉娥(りゅうが)が薬草と約首を村人に配り治療していることを知り郭賢(かくけん)は呼び寄せる。しかし劉娥は断る。蘇義簡(そぎかん)を使わせなんとか説得し劉娥を連れてくる。お忍びで皇宮に入った劉娥は治療に当たるが佑皇子は病が重く難しいが、貴妃は軽症のため助かる見込みがあった。
お人よしな劉娥
再三、趙恒の妻たちにいじめられてきたにも関わらず病を診てあげる劉娥。お人よしだよなって思いつつも、そんな劉娥を尊敬してしまいますね。皇宮に入ったことは趙恒には知らせていませんが、趙恒が気が付くなんて展開はあるんでしょうか。
刺客の黒幕は郭賢
刺客の黒幕は郭賢だと知り趙恒は皇后・郭清いに怒りをぶつけます。郭清いは知らなかったことなので動揺していました。こういうことが続くと夫婦仲は悪くなります。回復は見込めないのでしょうか。
24話
皇后は劉娥に謝り、皇宮に戻って後宮を取り仕切るようにいう。皇后は皇帝・趙恒(ちょうこう)に次に皇后に劉娥をという遺言を残しなくなる。趙恒は劉娥を徳妃に封じるがあと3年の供養のため皇陵に戻る。
貴(き)妃は公主を産むが指が6本ありハサミで切り落とされる。
3年の約束の供養を終えて劉娥が後宮に迎えられる日がやってくる。郭賢(かくけん)は入内に賛成し曹鑑は反対する。李婉児(りえんじ)はショウ妤に封じられる。
結局、劉娥にかなわなかった皇后・郭清い
ずっと劉娥に嫉妬してきた皇后・郭清い。でも最後まで劉娥にかなうことがなかった皇后・郭清い。趙恒に愛されることもなくなくなっていきました。政略結婚でありがちなパターンなのですが、寂しい感じがしましたね。
徳を認められた劉娥
徳を認められて徳妃となった劉娥。まさしくふさわしい名前ですね。
李婉児
ショウ妤に封じられた李婉児。後に皇帝・趙恒の皇子を産みます。
25話
3年の供養を終えて戻ってきた劉娥。徳妃(とくひ)に冊封され、趙吉(ちょうきつ)の位牌(はい)も大法要を行い太廟(たいびょう)に安置されてホッとする。
趙恒(ちょうこう)は持病の頭痛を抱えていた。タングートが攻め入った知らせを受けると失神してしまうが侍医でも病を治せないという。劉娥は箝(かん)口令を敷く。過去に何度か卒倒したが侍医にも知らせなかったことを知り、涙を流す劉娥。
突然、朝議がなくなり不審に思う臣下たち。臣下たちは女帝(劉娥)が出る星が出ていると噂していた。趙恒が気を失っていることを知った曹鑑は冀(き)王・元フンに皇太弟の即位持ちかける。元フンは静観したが趙恒が意識を回復し自分は試されていたのではないかと疑心暗鬼になる。
劉娥は後宮は政に干渉してはいけない掟を破り一刻を争う上奏に対して返事を書くことを決意。郭賢は辞職を願い出、劉娥は留まるように説得に行く。郭賢は自分の罪を認めるが劉娥はこれを許し義理の娘にしてもらうように頼む。
皇帝の孤独を理解した劉娥
誰もが皇帝の豪華絢爛な暮らしを羨ましいと思うが皇帝の孤独を誰も理解していないと心を痛める劉娥。
女帝
劉娥は趙恒に代わり上奏に返事を出します。これは禁忌ですが回復した趙恒に褒められます。こうやって劉娥は趙恒を超える行いをしていくのではないかと思います。まさしく女帝。これからどうやって皇后になるのか気になるところです。
26話
意識を取り戻した趙恒(ちょうこう)。緊急の奏上であるタングートの侵攻と陝西路(せんせいろ)の飢饉(きん)に劉娥(りゅうが)が対応したことに感謝し劉娥だけは政に干渉することを許す。
冀(き)王・元フンは趙恒から皇太弟に封じたいと言われて動転してしまう。謀反の疑いがかけられていると勘違いし妻子を○して自分も○して潔白を証明しようと考える。そこに趙恒がやってきて冀王と曹鑑(そうかん)の忠義心は分かっていると告げて場は収まった。
遼からの使者・耶律留守(やりつるす)がやってきて縁談と銀と絹100万の借用を求める。法外な要求に趙恒は劉娥に相談する。劉娥は遼は宋の懐具合を偵察しているのだと言うと朝廷では同じ意見を寇準がいうのだった。
冀(き)王・元フン
謀反の疑いをかけられたと思い込んだ冀(き)王・元フンは二心がないことを証明するために家族もろとも自○しようとします。曹鑑が元フンを皇帝にしたいと躍起になっていましたが、本人は皇帝の座には座りたくないことが分かりました。本人が望んでいなくても皇族に生まれたことで担ぎ出されてしまった元フン。なんだか寂しい感じがしましたね。
縁談はどうなる?
遼からもたらされた縁談。これについての答えはどうなるのでしょうか。子孫繁栄は喜ばしいことですが、相手が遼国の公主ということで警戒も必要です。また劉娥の立場からすると夫に妻がもう一人増えるわけですから複雑ですね。
このあと李椀児が皇子を産むことになっています。遼の公主の縁談よりも李椀児が子を産むほうが劉娥にとっては都合がいいですね。劉娥は李椀児が産んだ皇子を自分の子として育て皇后になります。
こうやって趙恒を支え、賢皇后としての地位を固めていくのでしょう。
丁謂の婚姻
丁謂はある娘に会いたちまち虜になってしまいます。娘は王氏。王氏の両親は年の離れた婚姻を受けるべきが断るべきか迷っています。恐らくこの王氏、これからのドラマでなにかの役割を担いそうですね。伏線回収が楽しみです。
27話
冀(き)王・元フンに7番目の子どもが生まれ、趙恒(ちょうこう)は羨ましがる。佑(ゆう)と皇后をなくしたことの悲しみから抜け出せないでいた。
宮中の宴で山猫が現れた事件で貴妃(きひ)は劉娥(りゅうが)が太鼓を叩き、山猫を呼び込んだと噂を流し、宮中で禁忌とされている山猫を呼んだ劉娥は不吉だと広めさせる。
一方、劉娥は老いた女官が山猫の世話をしているところを見たと蘇義簡(そぎかん)に伝える。
劉娥は李婉児(りえんじ)に木易(ぼくえき)が遼に帰ったことを伝える。李婉児(りえんじ)は動揺する。趙恒の乳母から木易への思いを断ち切らせるために劉娥がショウ妤に推薦したことを知らされる。
木易への思い
李婉児は木易へ恋心を持っていました。しかし木易は遼の長公主の婿です。夫婦仲も悪いわけではありません。ということは李婉児がいくら頑張っても想いが実ることはありません。
このままではいけないと考えた劉娥は李婉児をショウ妤に推挙し、想いを断ち切らせるように仕向けました。木易が遼に帰ったことで李婉児は気持ちを断ち切ることができたのでしょうか。気持ちを振り切れば皇帝からの夜伽を受ける日も近いかも知れません。
28話
趙恒(ちょうこう)の乳母の取り計らいで劉娥(りゅうが)との誤解が解けた婉児(えんじ)。劉娥の後押しを受けて趙恒と初めての夜を過ごす。劉娥は世継ぎが必要な趙恒のために自分の思慕の念を抑えて婉児を送り出す。そんな劉娥を心配した楊瓔珞(ようようらく)は夜じゅう付きそう。劉娥は趙恒と初めて会ったときの話をする。
翌日、趙恒は目覚めず心配した婉児が劉娥を呼ぶ。侍医の診察も虚しく打つ手がない。朝廷では大臣たちが急ぎの上奏を行っていた。劉娥は趙恒の代わりに返事を書く。
代筆を疑う者も
朝臣の中には返事の朱文字が別の者の字ではないかと疑う者も出てきました。劉娥たちは趙恒の病を隠し通すことができるのでしょうか。
跡継ぎ
趙恒の皇子は全てなくなってしまい、世継ぎがません。もしこのこのまま趙恒がなくなることがあれば国中が大混乱になります。そのため趙恒の病は絶対に隠し通さなければいけません。今回夜伽をした婉児が早く身ごもってくれるといいですね。
29話
朝議が一向に開かれないことに朝臣たちは不満を募らせていた。劉娥は趙恒の病を伏せて口勅を伝えるがいつまで朝廷と後宮をだましとおせるのか不安になっていた。朝廷では曹鑑(そうかん)たちは世継ぎを立てるように迫る。
一方、遼では宋から送られた品が二級品だと知ると遼の使者として耶律留守(やりつるす)が都にやってくる。皇帝・趙恒への謁見を求めるが劉娥は宴でもてなす。そこに趙恒が登場し事なきを得る。絹の件は王欽若の失態だと知り、皇帝は顔も見たくないと言い出す。
意識が戻った趙恒
意識が戻った趙恒は宴にやってきてその場は収まりました。しかし世継ぎ問題はそのまま棚上げ。早く後宮の誰かが皇子を生まないことにはおさまりがつきません。
30話
耶律留守(やりつるす)が新鄭(しんてい)で軒轅(けんえん)帝を参拝すると言いだし、趙恒(ちょうこう)も朝臣も慌てふためいてしまう。趙恒は冠を脱ぎ、先祖に謝罪するべく太廟(たいびょう)に籠ってしまう。
同じころ、劉娥は耶律留守に参拝の矛盾を論じ、趙吉(ちょうきつ)の遺品と蕭(しょう)皇太后からの手紙を受け取る。劉娥は5日後の蕭皇太后の生誕に鳳袍(ほうほう)を仕立てると言いだし参拝までの猶予をもらう。
劉娥は妃や臣下の妻たちを総動員して鳳袍を仕上げるべく奔走する。そんな中、李椀児は太廟へ行き趙恒と二人で先祖に祈る。
趙恒は弓の名手の耶律留守を臣下を腕比べさせ、都に留めさせる策を行う。
5日間の猶予
趙恒は太廟に籠り、耶律留守を止める策を見いだせない臣下たち。なんだか情けないですね。
それに引き換え劉娥は耶律留守に会って5日間の猶予をもらいました。こうなると劉娥が女帝になる日も近いと考えてしまいます。
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- FOD 200円/1話 (全話パック7,320円)
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となっています。中国ドラマに強いU-NEXTが配信をしていないのは残念だなと個人的には思ってます。
ということでdTV、FOD、Prime videoのどこの動画配信プラットフォームを使っても有料になってしまいます。どうしたら無料で視聴できるのでしょうか。それはTSUTAYA DISCASです。TSUTAYA DISCASはレンタルDVDショップですが、家までDVDを郵送してくれて、返却もポスト投函でOKなところがうれしいところ。そして大宋宮詞は「準新作」というカテゴリーで「新作」カテゴリーではないので無料お試し期間中でも借りることができます。
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31話
劉娥(りゅうが)は鳳袍(ほうほう)作りにとりかかっているが、衣装の決め手となる火玉(かぎょく)が見つからなくて困っていた。するとかつて太宗(たいそう)が遼から持ち帰った火玉を潘伯正(はんはくせい)に下賜した話を聞く。しかし貴妃(きひ)は誤って割ってしまう。
鳳袍の完成はできないと思われたが王欽若(おうきんじゃく)が趙恒(ちょうこう)に「天啓が訪れる」と進言する。鶴が舞い火玉と天書を落としていく。天書には趙恒が宋を統治する正統性が記されており、皆が祝いを述べる。
仕上がった鳳袍を土産に耶律留守(やりつるす)は遼に帰っていく。
王欽若
今回の活躍は王欽若でした。趙恒に参内を禁止されていたのすがここにきて活躍します。でも本当に天啓なんてあるんでしょうか。火玉と天書を落としていったのですが、なんだかやりすぎな感じがしましたね。
王欽若の策なんではないかと思いますが、では火玉はどこから手に入れたのかも気になります。天書もなんだかここまでやるんか!って感じがしました。正統性が天帝に担保されたという形で宋の臣下たちは喜びますが、果たして真偽のほどはどうなのでしょうか。
32話
鶴と火玉(かぎょく)を用いて天書を捏(ねつ)造した王欽若(おうきんじゃく)。全て趙恒(ちょうこう)にバレていた。
一方で趙恒は吉兆を得られたことで元号を改め大中祥符(たいちゅうしょうふ)元年とする。
劉娥(りゅうが)は義父母となった郭賢(かくけん)夫妻を宮中に招いて食事。そこに趙恒もやってくる。郭賢は劉娥を皇后に立てるように提案する。
趙恒は冀(き)王・元フンを訪ねる。息子たちの成長ぶりに関心を示すが、皇帝の器を持った子はいないと感じる。劉娥が引き取っている元フンの末子の皇子を皇太子に立てようとするが劉娥はご自分の子のほうがよいと反対する。
元フンの義父・曹鑑は趙恒の思惑は劉娥の皇后の冊封だと考え、朝議で進言するが寇準、潘伯正に反対されてしまう。
劉娥の皇后冊封
徳から言えば後宮の中で劉娥にかなうものもいませんし、趙恒の寵愛も随一。それでも皇子がいないだけで立皇后に反対する臣下たち。元フンの末子を皇太子とし劉娥が養母となれば皇后になることは可能です。
しかし劉娥は趙恒の子を皇太子に立てるべきだと言います。はやく李椀児が皇子を産むことが望まれます。
33話
趙恒(ちょうこう)は兄の楚(そ)王・元佐(げんさ)に皇帝になったことで自由がなくなったと告げる。元佐が皇帝になってくれたらどれだけよかったかと。
丁謂(ていい)と王欽若(おうきんじゃく)は新しい皇后を立てるにあたり朝廷が混乱しているのを眺めて、自分たちに機会が巡ってきたと喜んでいた。
李婉児(りえんじ)は懐妊し皇帝はこれを喜び、ショウヨから宸妃(しんひ)に昇格する。宮廷では李婉児を皇后に立てるように進言するものも出てきたが、趙恒は皇后にふさわしい聡明さと徳を持っているのは劉娥だけだといい、世継ぎの養育を頼む。
後宮の宴(うたげ)でで貴(き)妃・潘玉シュ(はんぎょくしゅ)は誤って李婉児を転倒させてしまう。これで負傷した劉娥は脈診を受けると懐妊していることが発覚する。
王欽若の長女が楚王・元佐のことを慕っていることを知った趙恒は婚姻を認める。
懐妊した劉娥
劉娥が懐妊しました。しかし自分でも高齢だからと言っていましたね。ということは高齢出産で子供を産むことができなくなるってことでしょうか。
そして宸妃が世継ぎの皇子を産み、劉娥が養母となり皇后に冊封されるという流れでしょうか。
34話
劉娥は皇后に冊封される。降格された充媛(じゅうえん)潘玉シュ(はんぎょくしゅ)は劉娥の立后を知り、自分との差を嘆くのだった。宮廷では皇子の誕生を願い、道観「玉清昭応宮(ぎょくせいしょうおうきゅう)」の造営を王欽若(おうきんじゃく)が提案。娘婿・丁謂(ていい)に監督役を推挙する。
遼では蕭(しょう)皇太后は謀反を企てた長姉の討伐を果たすが、仲のよかった三姉妹がこのような運命をたどるとはと泣き崩れる。蕭皇太后は閲兵式を開き、皇帝・耶律隆緒(やりつりゅうしょ)へ権限を移譲すると宣言するが気を失い、そのまま帰らぬ人となった。
宋の宮廷では蕭皇太后がなくなったことを好機として出兵を進言するものが出てくる。
劉娥の立后
さまざなま苦難を乗り越えて劉娥は皇后になります。晴れて皇后となった劉娥ですが、これまでと同じように皇宮の妃嬪たちと良好な関係を築いていきたいと言いました。皇后という立場は広い後宮を取り仕切るため、徳を持っておさめなければなりません。それには劉娥が適任だと趙恒は考え、皇后冊封にいたりました。
潘玉シュ
潘玉シュは劉娥よりも先に襄(じょう)王府に入り、一時は貴妃の位まで登り詰め、劉娥よりも位が高い妃でした。しかし趙恒の怒りを買い、降格されます。潘玉シュは武官の娘のためか、頭が悪く後先考えずに行動することが多かったですね。そのため、趙恒に嫌われてしまいました。もちろん趙恒が劉娥一筋だったこともありますが、趙恒の関心を買うことができる方法を知っていたらよかったですね。これから劉娥が皇后となったことで潘玉シュはどうなっていくのだろうと心配です。
35話
宮廷では劉娥の子の性別が論じられ、重臣たちが劉娥を軽んじていることを気にする蘇義簡。皇太子に凶事が起こるという星が現れたため劉娥と婉児(えんじ)に安産祈願の曲玉を贈る趙恒。婉児は趙恒から愛されていることを実感し木易への想いが吹っ切れた様子。
寇準(こうじゅん)は丁謂(ていい)と婉児の弟・李載豊から新宮殿建設の木材を運ぶための運河建設を相談されるが足蹴にする。
また寇準は遼が高麗(こうらい)を討つという情報が入ると高麗と手を組み遼をけん制すべきと主張する。
劉娥は安産祈願のために寺で祈りをささげる。民の前に姿を現すとある女性から「男児を授かる」と甘露(かんろ)を渡されると口にしてしまう。
朝議で劉娥(りゅうが)の子の性別を論じられたことで劉娥に対する重臣の反感や軽視が明らかになる。さらに凶事を示す星が現れたため、趙恒(ちょうこう)は劉娥と婉児(えんじ)に安産祈願の曲玉(まがたま)を贈る。寇準(こうじゅん)は丁謂(ていい)から新宮殿建設にかこつけた運河建設を相談されるがこれを一蹴、一方で遼を牽(けん)制するため高麗(こうらい)との国交回復を提案し、趙恒の同意を得る。
劉娥は潘玉シュの禁足を解くように願い出る。しかし潘玉シュは劉娥の思いを素直に受け取ることができない。
劉娥は安産祈願のために訪れた寺で民衆を謁見した際、ある女性から「男児を授かる」と渡された甘露(かんろ)を口にしてしまう。
李婉児
木易をひそかに想い続けていた婉児ですが、ここにきて気持ちが吹っ切れた様子ですね。子を授かってから趙恒は婉児を大切にしてくれています。身近にある幸せを噛みしめる婉児がこれからも幸せになってもらいたいです。
36話
大みそかに寺へ祈願に行き皇宮に戻った劉娥。タングートからの要求に激怒した趙恒(ちょうこう)をなだめてもらいたいと宦官・張景宗(ちょうけいそう)がやってくる。
趙恒と臣下の仲裁をしようとする劉娥だったが、趙恒は口出しは必要なく自分のつとめを果たすように言われる。劉娥は大みそかの宴に欠席すると伝えて出ていく。
劉娥がさみしくないように楊瓔珞(ようようらく)がそばに付き添う。劉娥は突然腹痛を訴え流産してしまう。
流産した子は皇子だった。乳母の王氏は赤子を男子をどこかから用意すると言う。趙恒は劉娥のお腹の中の皇子を皇太子にすると宣言する。
悪事は暴かれる?
流産の甘露を用意したのは潘良でした。なんとも大それたことをしでかしましたよね。後になって悪事は暴かれることはあるのでしょうか。
皇太子
趙恒は劉娥のお腹の中の皇子を皇太子にすると宣言します。しかし劉娥は流産してしまっているので子供は産めません。そこで乳母の王氏がどこかから男の赤ちゃんを連れてきて、さらに宸妃(しんひ)・李婉児が皇子を産めば子供を取り替えると言い出します。
李婉児の子供がもし女の子だったら・・・そのときは連れてきた血のつながらない男子を皇太子にするという計画のよう。もうなんだかすごい話ですよね。血のつながらない子を皇太子にするかもしれないってことです。かなり危ない橋です。
しかし趙恒は自分の体調が悪く、また子宝に恵まれないこともあり、自分にもしものことがあったときのために皇太子を立てる必要があると痛感しているようです。
李婉児はこの後、皇子を産みますので地のつながった子を皇太子にすることができますので、ホッとできますが、この件が誰かに漏れることがないのか気になるところです。
37話
潘良(はんりょう)と潘玉シュ(はんぎょくしゅ)は劉娥(りゅうが)が堕胎作用のある甘露を飲んだにも関わらず流産しないことを不思議がっていた。ある日、後宮の宴で潘玉シュは羹(あつもの)を劉娥に献上する。それを飲んだ劉娥は激しい腹痛に見舞われる。羹には妊娠しているものには無害だが妊娠していないものが飲むと腹痛になる薬が入っていた。
趙恒は潘玉シュの卑劣なやり方に激怒。劉娥がとりなし、内密に潘玉シュを探ることになった。劉娥はなぜ潘玉シュが妊娠を疑っているのか気になっていた。
趙恒の乳母・王氏は街に出てお腹の大きな母親を見つけて話をつけていた。宸妃・李婉児は産気づくが王氏は街で目星をつけた母子のお産で不在だった。
宸妃・李婉児に優しくする趙恒
李婉児をだますことになりますが、趙恒は婉児に対してできるだけの栄華をもたらせるつもりだと言います。そうやって婉児に優しく接します。しかしもし婉児が今後、このことを知り、趙恒が自分に優しかったのは皇子取り替えの罪を感じたためだったと分かったらどうするのでしょうか。純粋な性格で思ったことを口に出さない婉児は深く傷つき、思い詰めてしまうのではないかと心配です。
罪の意識から抜け出せない劉娥
婉児が授かる皇子を奪うという罪の意識から抜け出せない劉娥は、仏に祈りを捧げます。これからどうやって婉児に向き合えばいいのか、そしてもし婉児が真実を知ってしまったらと恐れながら生きていかなくてはいけません。国のためとは言え、なんとも残酷な仕打ちに頭を悩ます劉娥。これからどうなるのでしょう。
38話
宸妃(しんひ)・李婉児(りえんじ)は産気づき産屋に移動。同じころ、趙恒(ちょうこう)の乳母・王氏は替え玉になる赤ん坊のお産を手助けしていたが陣痛がおさまり生まれることはなかった。
王氏は後宮の戻り婉児の助産を行う。潘玉シュは山猫を産屋に忍ばせていた。曹鑑(そうかん)の屋敷では古希の祝いが盛大に執り行われていた。宴の席で大きな孔明灯(こうめいとう)を飛ばしたところ火が付き、皇宮の内蔵庫(ないぞうこ)に引火し産屋も延焼。そんな中、婉児は皇子を産む。皇子は救出されて劉娥の手に。婉児はその後、救助されるが意識不明に。劉娥は皇子を産む。
替え玉
なんと街で見つけた替え玉となる子は生まれないという事態が発生。それでも火事のおかげで婉児が産んだ皇子を劉娥が産んだ皇子とすることに成功し、難を逃れます。ということは、婉児から生まれた皇子は火事でなくなったということになるのでしょう。婉児も意識不明ですし悲しいですね。
冀(き)王・元フンと曹鑑
皇子が生まれたことにより冀(き)王・元フンと曹鑑と野望は打ち砕かれました。また家事は曹鑑が揚げた孔明灯のせい。追及は逃れることはできません。追放になるのか、処罰されるのか。
山猫
潘玉シュが用意した山猫。運の悪いことに婉児の弟が皇子だと思って大事に避難させたのは山猫でした。これを見た趙恒は驚愕します。山猫の飼い主の女官は雷による落木によりなくなります。今後、山猫の件を趙恒が追及し、黒幕が潘氏ということになれば潘玉シュはどうなるのでしょうか。
39話
宸妃(しんひ)・ 李婉児(りえんじ)は錯乱していたがあの晩に確かに子供が生まれて産声を聞いたと言い出す。婉児の弟・李載豊(りさいほう)は姉のために死産したという子供のなぎがらを掘り起こすと山猫だと確認をする。姉の名誉のために趙恒(ちょうこう)への謁見を頼むが断られてしまう。
皇后・劉娥(りゅうが)は婉児への後ろめたらを感じる。
潘良は李婉児の子供が消えてしまったことをいぶかしんでいた。
李婉児
自分は確かに子供を産んだという婉児。しかし誰にも相手にされません。弟・李載豊は真相に近づいてしまいました。このまま口封じにあってしまうのではないかと心配です。
40話
宮中では皇太子・受益(じゅえき)誕生百日の宴が盛大に行われていた。捕らえられていた李載豊(りさいほう)は潘良(はんりょう)の導きで姿を見せていたが蘇義簡(そぎかん)に捕らえられる。宴に李婉児が現れ、泣き止まない受益をあやすとすぐに泣き止む。
潘良と潘玉シュ(はんぎょくしゅ)は皇太子誕生には何か秘密があると勘ぐりだす。嘘をついているのは李婉児か、劉娥か。また皇帝の関与まで。潘良は証人の趙恒(ちょうこう)の乳母・王氏、楊美人、董侍医に狙いを定めて証言を聞き出そうと考えた。
王氏は臨終の際に娘・楊美人ののどをつぶす薬を飲ませる。董侍医は職を辞し故郷に戻る途中に襲われる。
失踪した兵士を家族が探していた。潘家に仕えていた鍾樵という人物で指が6本あったという。劉娥は潘玉シュの娘・寿安の指を確認させる。
劉娥は潘玉シュに密通について尋ねる。早々に正直に話せば寿安を守ると言うが、そこに趙恒が現れる。鍾樵が贈った耳飾りの図案が証拠となり潘玉シュの罪は決定的になる。
王氏からの忠告
王氏の実の娘・楊美人に対して最後の忠告をします。長い間、宮中で過ごして来て災いはすべて不注意な言葉から始まると言うと、のどをつぶす薬を手渡し、楊美人は薬を飲みます。
たしかに楊美人はおしゃべり好きで不注意な発言も多かったです。そのため残していく娘を心配して薬を飲ませたのでしょう。最後の母親の愛だったのでしょう。
また楊美人が真実を暴露しなければ、宋も皇帝も劉娥も、そして皇太子・受益も守ることができます。そうなると大きな決断を最後に下してこの世をさったとも言えるでしょう。
潘玉シュの本心
潘玉シュは本心を趙恒と劉娥に語りました。確かに潘玉シュは罪を犯しましたが、それは世継ぎのため。そして愛のない政略結婚の中で、夫・趙恒の愛を得ようと努力し傷ついてきた結果でもありました。潘玉シュだけを責められるものではありません。趙恒も劉娥だけを大切にするのではなく潘玉シュも大切にすべきでした。なんとも悲しい結果となってしまいました。これから潘玉シュはどうなるのでしょうか。
第21回から第40回まではDVDボックスⅡに収録されています。
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41話
蘇義簡(そぎかん)と曹利用(そうりよう)は禁軍を率いて潘(はん)氏の屋敷を取り囲む。潘良(はんりょう)は反撃しようとするが、父・潘伯正(はんはくせい)が止め、二人は投獄される。趙恒(ちょうこう)は潘良が皇子〇害したという報告を受けて獄中の潘良を尋ねる。潘良は劉娥の流産をにおわせ、このことが民に知れたらどうなるかと言い、一矢報いることができたと告げる。
趙恒は趙恒は潘父子を処〇し、充媛(じゅうえん)・潘玉シュに賜〇を命じる。潘玉シュの〇の前に劉娥が寿安公主を連れてやってくる。
趙恒は劉娥が潘玉シュの密通をしりながら公にしないように処理しようとしたことに腹を立てる。劉娥は潘玉シュの子・寿安公主をひそかに宮中から外に出す。
劉娥は李婉児を訪ねる。婉児は自分は何を産んだのか、やはりあの子が・・・と尋ねるが劉娥は答えることができない。婉児は今後は自分の宮でひっそりと暮らし、劉娥にも会わないと言う。
不協和音が生じてしまった趙恒と劉娥
潘玉シュと公主の処遇について意見が対立してしまった趙恒と劉娥。趙恒は腹を立てています。これかから溝が深まるのか、心配な展開です。
潘玉シュを守ろうとした劉娥
劉娥は密通した潘玉シュについて内々に処理しようとしました。それは潘玉シュと皇族の対面を保つためでした。しかし潘玉シュの密通で傷つけられた趙恒はことを公けにして潘氏を取りつぶしました。これによって趙恒の面目は丸つぶれになってしまいました。怒りが収まらなかったとは言え、自分の対面まで傷つる必要があったのでしょうか。
婉児に嫌われた劉娥
婉児は出産の秘密を知ってしまいました。そしてもう劉娥には会いたくないと言います。姉妹の縁を切られてしまったということ。劉娥は悲しみますが自分がやったこと、自業自得なわけです。そして劉娥はこれからの人生は皇太子を立派に育てることに命をそそぐと決意します。
婉児の気持ちも分かりますが、大局を見据えるとやはり劉娥が皇太子を育てなければなりません。皇帝に嫁ぐということはこれだけの代償を払うことなのだ思い知らされると辛い悲しい出来事でしたね。
42話
蘇義簡(そぎかん)は宸妃(しんひ)李婉児(りえんじ)の弟・李載豊(りさいほう)を都から遠ざけることで問題を解決した。蘇義簡は劉娥(りゅうが)が流産したのは口論がきっかけだと趙恒(ちょうこう)は自分を責めていると伝え、これをきっかけに趙恒と劉娥は仲直りする。
10年の月日が経ち、朝議で江南(こうなん)の干魃(ばつ)の対策について議論しているときに趙恒は頭痛に襲われて退去してしまう。後日、劉娥は臣下たちに食事をふるまい、粥に使った占城稲(せんじょうとう)という稲を江南で植えるのはどうかと提案する。寇準(こうじゅん)は后妃の参政はおきてに背くとして大反対する。
趙恒は寇準を呼び、以前も意識を失ったときに劉娥が政務をこなしたことを伝え、皇太子・受益(じゅえき)が成人するまで自分が生きられなければ劉娥に補佐をさせると言う。
しかし寇準は納得できず加冠の礼を急いで執り行うことを提案する。
皇子すり替え
皇子すり替えについては李婉児の弟・李載豊を都落ちさせることで決着がつきました。それでももしかしたら何年も経ったのちに蒸し返す者がいるのかも知れません。それが起こるとしたらいったい誰が行うのでしょうか。
10年の歳月が経ち・・・
10円の歳月が経ち、趙恒は年老い、受益は成長。そして趙恒は自分がなきあとについて考え始めていることがわかりました。劉娥を受益の補佐につけたい趙恒ですが、寇準は反対します。この事態をどうやって収拾するのでしょうか。
43話
趙恒(ちょうこう)は自分の命が長くないと考え、息子・受益(じゅえき)の成人の儀・加冠の礼をすぐに執り行うことを決める。加冠後から受益は朝廷に入り、補佐として劉娥も朝議に参加できるように手配する。
王欽若(おうきんじゃく)と丁謂(ていい)は寇準(こうじゅん)は寇準にいわれのない謀反の罪をなすりつける。
郭賢(かくけん)の息子・郭崇信(かくすうしん)将軍は流民の乱を鎮圧する。郭賢の家で郭崇信の娘・郭清悟(かくせいご)に出会った劉娥。粗野だが賢い彼女を気に入った劉娥は宮中暮らしをさせ受益の遊び相手にしたいと伝える。
趙恒は王欽若を宰相に任命する。
加冠の礼
通常は20歳で行う加冠の礼を受益は10歳で行うことになりました。趙恒の体調不良が原因です。これで受益は趙恒が朝議で行っている仕事を間近で見ることになり、いつ趙恒がなくなって自分が即位してもよいように手筈が整いました。
また劉娥も朝議に参加することにより、趙恒に適切な助言をすることができるようになりました。
寇準
無実の罪を着せられ寇準は辺境の地に追いやられました。確かに寇準は口が悪いですが国のために尽力してきたことは確かです。しかし劉娥の参政に真っ向から反対したことが最終的な原因でしょう。受益の補佐として劉娥の朝議入りを望んでいた趙恒は、どうしても寇準を排除したかったのでしょう。それにしても公認の宰相に王欽若を任命したのは謎です。
44話
宰相(さいしょう)の地位となった王欽若(おうきんじゃく)のことを心配している劉娥(りゅうが)。王欽若も劉娥が自分のことを気に入っていないことを承知で劉娥の義弟・蘇義簡(そぎかん)を今後陥れようと考え、丁謂(ていい)に語る。
遼は皇太子の加冠の礼に祝賀を伝えるため、に第6皇子・耶律宗願(やりつそうがん)を遣わす。朝廷では寿康(じゅこう)公主の及笄(きゅうけい)の礼が行われる。参列した耶律宗願は寿康(じゅこう)公主に一目ぼれしたと婚姻を申し出、趙恒(ちょうこう)は承諾してしまう。
皇太子・趙禎は婚姻を取りやめてもらうように劉娥や趙恒に頼むが婚姻の準備は進んでいく。
寿康公主
遼に嫁ぐことになった寿康公主は想い人がいたが、その気持ちを振り切って公主としての立場を重んじて嫁ぐ決意をしました。もともと母親もテイ摩の人間ですから、草原や砂漠に興味を持っていたということ。趙恒がいうように皇宮の閉じ込められているよりも遼で自由に暮らすほうがあっているのかとも思いますね。夫は大切にしてくれるでしょうか。政略結婚ですが幸せになってもらいたいです。
45話
皇太子・趙禎(ちょうてい)は嫁ぐ寿康(じゅこう)公主を見送り、高熱を出して寝込む。趙恒(ちょうこう)は次々となくなった皇子を思い、趙禎の回復を祈り、趙禎の熱は下がる。
玉清昭応宮(ぎょくせいしょうおうきゅう)がわずか数年で竣工する報告をした丁謂(ていい)は昇進、さらに趙恒の皇陵造営を命じられる。王欽若は皇太子の病回復を祈り各地のお堂建設を提案するが民の負担が大きいと劉娥が反対。趙恒は王欽若を呼び寄せひそかに造営を進めさせる。
趙禎は宴の席で気絶してしまう。そこで趙恒は吉祥の現れた泰山で封禅をすることを決意する。
趙恒の気持ち
次々と皇子を失った趙恒は皇太子・趙禎を失うことをとても恐れています。そして各地のお堂を建設することを密かに許可し、自ら泰山封禅を行うことを決意します。親としては理解できる行動ですが、封禅には大金がかかるため、皇帝としては褒められる行為だったのか疑問です。
劉娥への不信
劉娥の肩にある入れ墨、そして奇妙な天象を知り趙恒は劉娥に不信感や恐れを抱くようになります。これから二人の仲はどうなるのか、気になるところです。
46話
趙恒(ちょうこう)は皇太子・趙禎(ちょうてい)の健康を願い、泰山山頂にて封禅(ほうぜん)を決意。出発前に趙恒から弓の手ほどきを受けた趙禎は喜ぶ。
趙恒は体調がすぐれぬ宸妃(しんひ)・李婉児(りえんじ)を見舞う。長年苦労をかけたことを詫びるが李婉児は正しい決断だったと趙恒と劉娥を恨んでいないと言う。
自身の命が長くないことを分かっている趙恒は李婉児に直筆のある物を託す。
あるものとは?
趙恒が李婉児に託したあるものとは?自分がなくなったあとのことを心配していました。皇太子・趙禎が無事に即位できるような勅書ということでしょうか。代が変わるときには混乱が起きます。そのために用意したあるもののよう。いったいどのような内容なのか気になります。
もしかしたら劉娥が女帝になることを望んだときに、趙禎の産みの親は婉児だという内容なのでしょうか。
47話
趙恒(ちょうこう)らは封禅(ほうぜん)の儀を執り行うため、泰山に向かう。そこへ僻地にいる寇準(こうじゅん)から上奏文が届き、趙恒は激怒。都に呼び戻すように命をだす。
儀式の前日に蘇義簡(そぎかん)と二人だけで話した趙恒は自分がなくなったあとに劉娥が垂簾聴政(すいれんちょうせい)できるように後押ししてほしいと言い残す。
一人で山頂に登ぼった趙恒はその場で崩御してしまう。
ある日、皇太子・趙禎(ちょうてい)はひょんなことから冷宮(れいきゅう)で李婉児(りえんじ)に会う。趙禎はいろいろと聞いてくる婉児にはじめは不信感を覚えるが懐かしい感じもして・・・
趙恒の崩御
泰山の山頂で趙恒は崩御してしまいます。代替わりの混乱の中で、無事に趙禎は即位できるのか、そして劉娥は垂簾聴政できるのでしょうか。
婉児と趙禎
今回は婉児と趙禎の10年ぶりの再会のシーン。やはり親子ということで不信感を覚えつつ、懐かしい感じを覚える趙禎でした。
48話
趙恒(ちょうこう)の崩御を皇后・劉娥と皇太子・趙禎に知らせるために蘇義簡が皇宮に向かおうとするが王欽若と丁謂に反対され曹利用(そうりよう)が向かうことになった。曹利用は曹氏の人間、このまま趙恒・弟の冀(き)王・元フンを擁立することもできる。
曹利用は皇宮の皇后・劉娥に急ぎ拝謁し皇太子・趙禎の即位を急ぐよう進言する。郭祟信将軍は冀府を禁軍で包囲し、元フンを皇宮へ連れ出す。曹氏の屋敷にいた元フンの妻・曹思斉も宮中の入り、皇位簒奪をすすめる。
劉娥はやっと趙禎に趙恒の崩御を伝える。曹思斉は兄・曹利用に元フンの即位に力添えするよう頼むが断られる。
冀王・元フンが皇位に興味がなくても・・・
周りに邪心をいだくものがいたら簒奪を企ててしまうため、劉娥は元フンを守るために皇宮に軟禁します。やはり曹思斉が曹鑑の言づてを伝えにやってきました。曹利用は協力を拒否し簒奪は行われることがなさそう。よかったですね。
それにしても趙恒がなくなり自分も心の整理がつかない中、これだけ用意周到に準備を進めることができる劉娥は逸材ですね。
49話
曹利用(そうりよう)は妹・曹思斉(そうしせい)と父・曹鑑(そうかん)が皇位簒奪(さんだつ)を企てたことを劉娥に詫びる。劉娥は許す。翌日、趙恒(ちょうこう)の棺(ひつぎ)が帰京し麻布をまとい出迎える劉娥、皇太子・趙禎、皇族、臣下ら。
知らせを聞いた李婉児(りえんじ)はなくなってしまう。それを聞いた劉娥は深く悲しむ。
帰京した寇準(こうじゅん)は趙恒がなくなったことを知り参内。自分の思いを切々と語り気絶してしまう。
蘇義簡(そぎかん)は趙恒の口勅を伝える。「皇太子・趙禎(ちょうてい)の即位と実母である劉娥の補佐」と。証人がいない口勅のため曹鑑と寇準が劉娥の補佐を認めない。
どこかに遺詔があるはずだと言う臣下たち。そして李婉児の住まいを捜索して遺詔を探す。
李婉児
李婉児がなくなってしまい悲嘆にくれる劉娥。大切な人の一度に2人もなくしてしまいました。この10年の間に一度も会うことがなく、再会がなくなるときとは。劉娥は今生では李婉児への恩を返すことができませんでした。
そこで気になるのが李婉児に託された趙恒の直筆の文書。ここにきて遺詔だったことが分かります。趙恒は誰に遺詔を託すのか考えて李婉児を選んだということですね。それだけ信頼されていたということでしょう。
もし李婉児が生きていたら臣下たちがすったもんだと議論しているところに李婉児が遺詔を持ってやってきて劉娥を救うということになったはずですが、李婉児が同じ時期になくなってしまうとは趙恒も考えが及ばなかったようですね。
50話
寇準(こうじゅん)らは宸妃(しんひ)・李婉児(りえんじ)の玉宸宮(ぎょくしんきゅう)を捜索させ遺詔を探すが出てこない。新帝となる趙禎(ちょうてい)の意向で劉娥(りゅうが)と重臣たちによる共同補佐が決まり、寇準と曹鑑(そうかん)はしぶしぶ承諾。
寇準の妻が劉娥に謁見。は寇準の非礼を詫び、遠縁の子・蘇洵(そじゅん)を紹介すると劉娥は気に入り、趙禎の学び相手に決める。
新帝趙禎の下ではじめての朝議が行われる。丁謂(ていい)は朝議を月に2回に減らし、その代わり上奏文を通じて裁可をあおぐことを提案。いま、重臣と争っている場合ではないと知る劉娥はこれを受け入れる。
曹一族
曹鑑の娘は冀(き)王・元フンに嫁ぎ、曹鑑は元フンに皇位簒奪を再三持ちかけました。また曹鑑はまた劉娥の入内などをことごとく反対した人物です。劉娥と対立した曹鑑ですが、今のところお咎めなしできています。
息子の曹利用は父の考え方とは違って国と劉娥に忠誠を誓っています。今回はこの二人の激しい対立が描かれました。
曹鑑の夢は曹利用に託されたかと思ったのですが、曹利用はこれを拒否し国に忠誠を誓いました。同じ曹氏でも考え方が違うんですね。
曹利用は曹氏が藩氏と同じ末路を迎えることをとても恐れているということです。曹鑑としてはそのためにも元フンに皇位簒奪をしてもらいたかったというのもありますね。
今後、曹利用の恐れていることを的中してしまうのか、それとも平穏無事に生き残ることができるのか、気になるところです。
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51話
新帝趙禎(ちょうてい)の政務を皇太后・劉娥(りゅうが)と4人の臣下が補佐する形で朝議が始められる。
曹利用(そうりよう)は娘の曹汝(そうじょ)を宮中に出入りさせ劉娥と趙禎の関心を引こうとする。劉娥は郭崇信(かくすうしん)の娘・郭清悟(かくせいご)を将来の皇后にと考え、宮中に住まわせているが趙禎はあまり関心がなく曹汝に好感を抱いているよう。
丁謂(ていい)は権力掌握を狙い内侍(ないじ)の雷允恭(らいいんきょう)と結託し私腹を肥やそうとしていた。
郭清悟と曹汝
趙禎は郭清悟よりもしとやかな曹汝のほうを好んでいる様子です。確かに劉娥のお眼鏡にかなった郭清悟のほうが将来の皇后候補にふさわしい感じがしますが、人の気持ちを強制することはできまません。趙禎と郭清悟と曹汝の関係はこれからどうなるのでしょうか。
それぞれの臣下の思惑
新皇帝が即位し、それぞれの臣下は自分の足元を固めるために躍起になっています。ここにきて丁謂は内侍と結託して悪事を働くことに。いったい誰がいつ丁謂を止めることができるのでしょうか。
52話
宰相・王欽若(おうきんじゃく)はケイ中和から先帝の皇陵の位置を100歩上方へ移動すれば子孫繁栄が叶うが、その場所は地下水が噴き出す場所だと聞く。ケイ中和かは事実をありのまま劉娥に伝えようとするが、王欽若と丁謂(ていい)が話を遮る。
進言を信じた劉娥は皇陵の移転を承諾。しかし工事中に地下水が吹き出てしまう。劉娥は密かにケイ中和を呼びことの次第を知る。蘇義簡を洛陽に派遣し調査させる。雷允恭(らいいんきょう)を密かに大理寺に移送し尋問すると丁謂の名前を出す。
ある日、皇宮に夫の丁献容(ていけんよう)に顔をぶたれたと陵陽大長公主(りょうようだいちょうこうしゅ)が戻ってくる。
横領がバレた丁謂
皇陵に使われる莫大なお金を横領した丁謂の行動がバレてしまいます。丁謂は罪を認めています。さあてこれからどうなるのでしょうか。
夫婦喧嘩はどうなる?
丁献容と陵陽大長公主の夫婦喧嘩の行方の気になります。
53話
王欽若は丁謂(ていい)の妻となった娘に離縁するなら今だと言うが断られる。
寇準(こうじゅん)の屋敷に見舞いに行った劉娥(りゅうが)は男なら名宰相になれたことだろうと言われてしまう。
窮地に陥った父・丁謂(ていい)を救おうと丁献容(ていけんよう)は妻の陵陽大長公主(りょうようだいちょうこうしゅ)から劉娥に取りなしてもらおうとするが断られとつき飛ばし流産させてしまう。
趙恒(ちょうこう)出棺の日、寇準は見送りに出ようとすると病が重くそのまま命がはててしまう。
趙恒の埋葬が済み、趙禎(ちょうてい)の即位の礼が決まると、臣下たちは劉娥の垂簾聴政(すいれんちょうせい)をすすめるが断る。
寇準はなくなる前に劉娥に文を残し2つの策を残す。
劉娥の垂簾聴政を拒んだ寇準がなくなり・・・
劉娥の垂簾聴政を頑なに拒んできた寇準がなくなりました。これで劉娥の参政に反対する者はいなくなりました。
蘇洵(そじゅん)
今回は蘇洵(そじゅん)が去るシーンもありました。世の中を歴遊して戻ってくる約束。どんな立派な男子に成長して戻ってくるのでしょう。趙禎の忠実な臣下となることができるでしょうか。
陵陽大長公主の恋心
陵陽大長公主は元々蘇義簡のことが好きでしたね。しかし出戻りのため選ぶ権利がなく丁献容と結婚しました。しかし幸せな結婚ではありませんでした。そして離婚。陵陽大長公主は愛する蘇義簡に嫁ぐことはできるのでしょうか。
54話
劉娥(りゅうが)の垂簾聴政(すいれんちょうせい)が正式に開始される。3年後、皇帝・趙禎(ちょうてい)は許婚(いいなずけ)の郭清悟(かくせいご)を相手にせず、皇宮を抜け出しては曹汝(そうじょ)に会いに行っていた。劉娥は頭を悩ます。
朝議では寇準(こうじゅん)の遺言「無才の排除と賢才の登用」について議論される。劉娥は丁謂(ていい)の汚職に関する文書を臣下の前で焼き捨て、官吏の親類縁者を名簿化することを提案する。曹鑑(そうかん)は異を唱えるが他の臣下は賛成する。
兵権
曹鑑は趙禎に親政をするように進言する。曹鑑は息子・曹利用が娘の曹汝を趙禎に近づけていることを知り心配になる。曹鑑は曹汝の入内に反対する。
名簿の目的
丁謂(ていい)は左遷されましたが都での影響力は未だ健在。そのために名簿を作らせて丁謂に繋がる者を探ろうとしました。
郭清悟を皇后に
劉娥が郭清悟にこだわり皇后にしたいと考えていたのは、郭祟信の持つ兵権。婚姻関係を結ぶことで郭祟信の忠誠心を確固たるものにでき兵権という強大な権力を手に入れることができるからでした。郭清悟が気に入っただけという問題ではなく用意周到に考えての行動だったのですね。
曹汝の入内に反対する曹鑑
曹汝は孫娘の曹汝の入内を反対します。しかし曹利用は入内させたがっています。どちらが正しいのかと考えたときにさすが、年の功で曹鑑が正しいですね。曹汝を入内させることで栄華がかなうと考えた曹利用ですが、そうなるとは限りません。曹汝の幸せを考えたら婚姻は結ばないほうがいいのです。でも曹利用は強行突破してしまいそう。趙禎の曹汝への情は深いかも知れませんが、そこは皇室、いったいどのようになるか誰も分かりません。曹汝は幸せになることができるのでしょうか。
55話
王欽若(おうきんじゃく)は曹鑑のもとを訪れて今後の身の振り方を指南してもらう。曹鑑は臣下が一丸となって趙禎へ政権返上を進言するしかないと言う。王欽若は娘婿・丁謂(ていい)に手紙を書き加勢を頼む。
郭清悟(かくせいご)を皇后として娶ることに同意できない趙禎(ちょうてい)は劉娥に楯突く。近隣国からの婚礼祝いの使者をもてなす宴に途中退席した趙禎は皇宮を出て・・・
景宗
宦官・景宗は先帝・趙恒に仕えていた人物。趙恒がなくなったときに劉娥に暇乞いをしますが側にいて欲しいと言われて今まで劉娥に仕えてきました。
主人を大切に思う忠義の人物、温厚な性格で趙恒に可愛がられていました。そして今、劉娥も頼りにしています。景宗は趙恒と劉娥に仕えることができて自分のことを果報者だと言いますが、それは趙恒も劉娥も同じこと。いつも変わらぬ忠誠心で仕えてくれた景宗に感謝しているということでしょう。
56話
劉娥(りゅうが)の決めた婚姻に拒む趙禎(ちょうてい)は衝動的に宴から出て曹汝(そうじょ)を伴って都を出てしまう。
曹鑑(そうかん)は趙禎が都にいないことを知り劉娥を退かせようと計画する。王欽若から趙禎が蘇洵(そじゅん)の家がある平江府(へいこうふ)へ向かうだろうと文を受けた丁謂(ていい)はある企てをする。
趙禎は丁謂に茶楼に連れていかれ講談師が語る皇帝出生の秘密を聞くと不機嫌になる。丁謂はさらに詳しく話をし趙禎は生母が宸妃だと突き止める。
丁謂の企て
さすが悪知恵のはたらく丁謂は趙禎に出生の秘密を教えます。ではそれを知って趙禎はどうするのでしょうか。劉娥に反旗を翻すのでしょうか。
57話
丁謂(ていい)は趙禎(ちょうてい)の劉娥(りゅうが)への疑念を抱かせることに成功する。同じころ、丁謂が趙禎に会ったことを知った劉娥は丁謂を都に戻し自分の目の届く範囲に留めおこうと考え復職を命じる。
平江府に趙禎を迎えに行った蘇義簡は帰路で出自について聞かれる。蘇義簡は劉娥に報告し李載豊と董侍医を探す。丁謂は趙禎の信頼を得て李載豊と董侍医を探し親政の手助けをする約束をする。
李載豊と董侍医は〇されて都に戻ることはなかった。劉娥の腹心の蘇義簡の仕業ではないかと疑った王欽若と丁謂は蘇義簡を排除しようと考える。
劉娥は帰京した日に厳しくしかりつけたせいで趙禎が会いに来ないことを心配して食事に誘うが断られてしまう。劉娥は太監・景宗と侍女と寂しく食事をする。
蘇義簡は劉娥に即位するようにすすめる。劉娥は断り趙禎に忠誠を尽くすように諭す。曹鑑(そうかん)は劉娥に政権を返上するよう上奏するために屋敷を出て・・・
58話
曹鑑(そうかん)は文官や学生と共に太学館(たいがくかん)に集まり、先帝の祭祀を行っている太廟(たいびょう)の前で劉娥(りゅうが)に政権返上の諫(かん)言を行うことを決意していた。その動きは枢密使(すうみつし)・蘇義簡(そぎかん)に伝えられると郭崇信(かくすうしん)とともに禁軍を率いて太学館を包囲してしまう。
蘇義簡は曹鑑を説得するも曹鑑は自〇する。曹利用(そうりよう)は父の遺体を屋敷に運ぼうとするが郭崇信に拒まれ趙禎(ちょうてい)に直訴する。
趙禎が太学館にやってくるが郭崇信は皇太后の命がなければ通せないと突っぱねる。趙禎に首をはねられそうになる郭崇信だったが、劉娥が現れて事なきを得る。
朝議では蘇義簡の罪が論じられる。
曹鑑
曹鑑は皇太后・劉娥から皇帝・趙禎への政権返上を諫言する準備をしました。これは宋を守るために必要なことだという信念に基づいての行動。でもまさか〇を覚悟していたとは分かりませんでしたね。
曹鑑が心配していたのは漢の呂后や唐の武后のように劉娥が政権をのっとってしまうこと。劉娥にはその気持ちはありませんでしたが、曹鑑は危惧し続けました。
大きな権力を手にして、劉娥は皇帝につくことも可能な立場。権力を手にして平静でいられないのが人間です。どんな善良な人間も自分の欲には勝てないもの。そのため曹鑑は劉娥が皇帝になる芽をできるだけつんでおきたいと思ったのでしょう。
59話
朝議にて丁謂(ていい)と王欽若(おうきんじゃく)は蘇義簡(そぎかん)の死罪を主張し劉娥(りゅうが)に決断を迫る。蘇義簡を救いたい劉娥だったが義父・郭賢(かくけん)に相談するも手だてはなかった。蘇義簡自身も宋の法を重んじて自分を〇刑するようにと望む。劉娥は泣く泣く蘇義簡の処罰を行う。
趙禎の出生の秘密を話す時が来たとして劉娥は趙禎に真実を告げる。趙禎は実母・宸妃(しんひ)の墓参りに行き今まで見つからなかった遺詔が宸妃の棺から見つかる。
遺詔の内容
先帝が残した遺詔の内容が気になりますよね。もちろん自分の死後、すぐに皇太子・趙禎を皇帝とすること。趙禎が成長するまで劉娥が補佐をすること(垂簾政治)が書かれていました。そして最後には、なんと驚くなかれ趙禎が成人して政治を行うことができるようになっても劉娥が退かなければ、この遺詔を目にしたものが遺詔を使って劉娥を退かせることが書かれていました。
お互いに愛しあっていた先帝と劉娥。しかし最後の最後に先帝は劉娥が宋の国をのっとるのではないかと疑いを持っていたことが分かります。そしてそれを誰に託すのかについて思い悩んだところ、趙禎の実母である宸妃に託したということになります。
なんだか深い行動だなって思いますよね。それにしても遺詔を目にしたときの劉娥の気持ちってどうなんでしょうか。あれだけ愛し合っていたと思っていたのに先帝は自分が国を乗っ取るのではと疑っていたことが分かったわけです。心がざわついてしまいそうですね。
60話
趙禎(ちょうてい)はやっと劉娥(りゅうが)の愛に気が付き感謝の気持ちを伝える。そして郭清悟(かくせいご)を皇后に迎えることに応じる。また劉娥も趙禎も気持ちを尊重して曹汝(そうじょ)を貴妃(きひ)として入内(じゅだい)させることを認める。
一方、蘇義簡(そぎかん)はなくなるまえに蘇洵(そじゅん)に丁謂(ていい)の汚職の証拠を集めるように指示しており、蘇洵は証拠を提出する。目にした趙禎と劉娥はここまで欲深かったのかと驚き憤りを覚え丁謂と王欽若(おうきんじゃく)を処分。
趙禎と郭清悟は婚儀を終え、後日、曹汝が入内する。
蘇義簡が残したもの
蘇義簡は蘇洵に丁謂の不正の証拠を集めさせていました。そこにはこれでもかこれでもかという程の悪事が書き連ねていました。状元として科挙の最優秀者として官吏となった丁謂や先帝にかわいがられました。しかしその頭の良さを国のために使うよりも自分の欲をみたすために使ってしまったようです。そして晩節を汚してしました。
また義父の王欽若も巻き添えになりました。王欽若は罪状が決まるまえに官職を辞して使用人を連れずに妻と故郷に帰ることになりました。このあたりが王欽若のほうが慎重に世渡りをしていたことが分かりますね。
蘇義簡はなくなってからも劉娥と趙禎を守り、丁謂を排除することに成功しました。なんという忠臣!丁謂らの策によりなくなったのが本当に惜しい人物でした。
61話 大宋宮詞の結末・最終回は?
郭清悟(かくせいご)は入内してきた曹汝(そうじょ)をしかり飛ばし誤って趙禎(ちょうてい)の頬をたたいてしまう。皇太后・劉娥(りゅうが)の前で趙禎は郭清悟を禁足一月(ひとつき)にし、曹汝には褒美を与える。大局を見据えた処遇をした趙禎に対して劉娥は良い裁きだったと褒め、成長したことを認める。
朝議に出た劉娥は趙禎に政権を返上すると述べ倒れてしまう。金明池に隠居した劉娥のもとに趙禎がやってくる。劉娥は自分の残された命が少ないことを伝える。
趙禎の取り計ら内で太廟で先帝・趙恒(ちょうこう)のお墓参りが実現した劉娥。趙禎と一緒に太廟に入った劉娥は一人残り、先帝・趙恒に話しかける。長い間、出てこなかった劉娥は太廟から出て倒れそうになったところを趙禎が支えるがそのままなくなってしまう。
劉娥が先帝に伝えたかったこと
劉娥が皇帝しか入ることができない太廟に入りたかったのには理由があります。それは趙禎と宋を守ったこと、皇位を望むつもりはなかったことを先帝・趙恒に伝えるためでした。
まずは先帝・趙恒亡くなってから12年間の垂簾政治を行い、その間に趙禎を守り政敵を排除し、より安定した国を趙禎に残したこと。これを伝えたかったんだと思います。つまり趙恒との約束をしっかり果たしたということ。
次に自分には皇位を望むつもりはなかったことを伝えたかったのだと思います。最終的に宸妃の棺から見つかった遺詔。趙恒は劉娥が皇位を簒奪するのではと恐れていることが書かれていました。
しかし劉娥は全くそのつもりはなく趙禎を守るために垂簾政治を行います。そんな劉娥に対して劉娥が皇位を簒奪するのではないか心配した臣下が劉娥の排除を執拗に迫りました。
臣下から疑いを掛けられるのはまだ許せるとしても、愛する夫であり信頼していた皇帝、趙恒が自分を疑っていたことにショックを隠せなかったことでしょう。
普通の夫婦だったら愛し合ったまま良い思い出だけを胸にこの世を去ることができたかもしれませんが、ここはやはり趙恒は皇帝。皇帝という立場の人間がこの世を去る時に一番心配になるのは国行く末ですね。そして趙恒は劉娥への疑いを拭い去ることができず遺詔を残しました。
それも宸妃に託すという形で。劉娥よりも宸妃を信頼していたということにもなりますよね。遺詔にはもし劉娥が政権を返上しない場合があれば遺詔を使って劉娥を退かせるようにというものでした。
ふたりの愛は確実なものと思っていましたが、趙恒は劉娥の忠誠心を疑っていたということですよね。なんだか寂しい結果になりましたが、劉娥は自分の命が尽きる前に趙恒に直接、自分は皇位を望んでいなかったということを伝えたかったのだと思います。 それが心残りでなくなる前に趙禎に太廟をお参りしたいとお願いしたのでしょう。
栄華を極めたと思われた皇太后・劉娥ですが人には言えない悩みが多くあったということですよね。自分を蹴落とそうとする臣下に対する悩みや息子・趙禎を立派な皇帝にするための悩み、それから趙禎の出生の秘密などを抱えながら慎重に慎重に生きてきたんだなと思います。
趙禎はもう立派に成長して皇帝として名君になると確信して政権を返上することになりました。これで心残りあの世に行くことができましたね。
第41回から第61回まではこちらのDVDボックスⅢに収録されています。
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